絶望のなかのほほえみ―カンボジアのエイズ病棟から

個数:

絶望のなかのほほえみ―カンボジアのエイズ病棟から

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 95p/高さ 15X22cm
  • 商品コード 9784839601829
  • NDC分類 493.11
  • Cコード C0030

出版社内容情報

バンコクを拠点にアジアを撮り続ける若手ナンバーワンのフォトジャーナリストが、カンボジアのエイズ病棟を記録したフォトドキュメンタリー。バッタンバン・リファラル病院。今日もエイズ患者が静かに息を引き取り、幼い子どもが残される。「死ぬ前に私の姿を撮ってほしい」という。そこでは死は日常でした。しかし彼らは誰もうらまず、ほほえさえ浮かべて死の病に立ち向かう。3年間にわたって彼らを撮りつづけた衝撃と感動の写真集です。

まえがき
エイズ「後天性免疫不全症候群」

1 バッタンバン州リファラル病院
2 モム 
3 ソフィア 
4 リム 
5 イン 
6 ラッタナー 
7 サオ 
8 サビンとリン 
9 変わりゆく首都
10 売られる子供たち
11 リナ
12 ミセス・コンドーム
13 カンハ 
14 チップ 
15 ヒム 
16 スセップ
17 セリ 
18 ホーン 
19 キーロック 
20 ティー 

あとがき 



初めてティーと出会ったのは2001年3月だった。
バッタンバン州リファラル病院は市内の川沿いにある。フランス植民地時代に建てられた病院の天井はやけに高く、古くて巨大な扇風機が、頭上でゆっくりと回っていた。時折激しいスコールが降り、病室の床は雨漏りのため、いつも水浸しになっていた。
感染病棟には無造作にベッドが置かれ、その他の設備は何もなかった。15人ほどの患者たちがいたが、動くことのできる者は中庭に出ているので、病棟内は怖いほど静まり返っていた。時折赤ん坊の泣き声が聞こえた。体が弱って動けない寝たきりの人々が、痛みを我慢しながら、じっと窓の外の景色を眺めていた。
一番隅のベッドに、女性がひとりいて、干し終わった洗濯物を1枚ずつ丁寧にたたんでいた。ほほえみながら「私はティーよ」と言った。まるで枯れ木のように痩せ細った彼女は、とても29歳に見えない。ほとんどの患者がそうであるように、ティーもたった1人でエイズと闘っていた。
夫は昨年エイズで亡くなったという。 幼い子供が1人いて、今は祖父に預けているとも言った。
ティーは話をしながら、時々苦しそうに咳き込んだ。エイズは免疫機能を低下させる。感染病棟にいるエイ

一枚の写真から深い感動をもらえます。

目次

バッタンバン州リファラル病院
モム
ソフィア
リム
イン
ラッタナー
サオ
サビンとリン
変わりゆく首都
売られる子供たち〔ほか〕

著者等紹介

後藤勝[ゴトウマサル]
1966年生まれ。名古屋市出身。高校中退後アメリカに渡る。中南米を放浪後、1992年から南米コロンビアの人権擁護団体と活動する。バンコックを拠点にし、フォトジャーナリストとしてアジアの人権問題を追う。オンアジア、イメージス所属。受賞歴、2004年第5回上野彦馬賞(九州産業大学、毎日新聞社)。2004年“The River of Life”国際写真コンペティション(世界保健機関)。2002年“The Photo Fund 2002”International Fund for Documentary Photography Fifty Crows Foundation
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

30
後藤さんの主催するギャラリー・REMINDERS PHOTOGRAPHY STRONGHOLDでの彼の個展にて。彼の視点が様々なものを露わにする視点だと思っていた。そして、この展示は彼のテーマだけでなく、生い立ち・家族までもを鳥瞰することができるものだった。2年生の娘が死体の写真について説明を求める。ていねいに後藤さんが答える。そして、恥ずかしそうに彼の人生を語る。親密な時間を共にしているあいだ、彼をかたちづくる万華鏡のような様々なきらめきを写真の中に見た。2019/11/18

たぬきりんご

1
目が訴えかけてくるメッセージを強く感じた。2009/09/23

ミナコ@灯れ松明の火

1
何ができるの?と無力感に襲われたりもするけれど、目をそらすことが一番いけないことのような気がしました。2009/04/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/162657
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。