インドネシアの紛争地を行く

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インドネシアの紛争地を行く

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784839601645
  • NDC分類 292.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

30年以上もの長い間政権の座についていたスハルト大統領が民衆の手で倒され、待ちに待った民主化がスタートしたインドネシア。しかし今だに、民族や宗教の違いから人々の争いが絶えず、血で血を洗う地域紛争が続いている。同時多発テロ、アフガニスタン攻撃、イラク戦争と世界を揺るがす事件に人々の関心が集まり、インドネシアで起きている紛争で一年半で1000人もの死者が出ている事実が埋もれている。イスラムテロ組織「ジェマー・イスラミア(JI)」の犯行と言われるバリ、ジャカルタで起きた爆破事件で多数の外国人の命も奪われた。今、インドネシアで何が起きているのか?インドネシア在住17年の著者が、紛争地のマルク、パプア、アチェ、東ティモール、そして爆破テロが発生したバリ島をくまなく歩き、報じられていない事実と住民の声を伝える5000キロの紛争地紀行。写真満載。渾身のノンフィクション。

第一章マルク マルク紛争をめぐる動き 世界一美しい海岸 二ヶ月で200人が殺された アンボンで何が起きているのか ラーメンを積んだ船 スルタン(王)のいる島 煽動者 聖戦部隊 暁のアンボン 港町バンダ、トゥアル アチャンとオベット 楽園の歌声 抗争から和平へ 第二章東ティモール 東ティモールをめぐる動き 生きていた友人 帰還民兵との和解 国境ができた 国連の横暴 バトゥガデ国境 サッカーに夢中 東ティモール独立 夢は描けるのか 自衛隊のPKO活動 第三章パプア パプアをめぐる動き 石器時代の暮らしが残る 独立旗をめぐって 独立運動指導者 パプアニューギニア国境 独立記念式典 インドネシア最東部の町で パプア独立軍 インドネシアの裁判 独立指導者暗殺 後退する独立運動  第四章バリ 楽園を襲ったテロジャワからの客 クタ海岸 バリに住まわせてもらっている身として ウブドに暮らす日本人 動物との会話 誰が何のために 第五章アチェ アチェをめぐる動き 総選挙ボイコット 北アチェの村で 独立派掃討作戦 アチェの辺境 国軍兵士に迷惑 客が来ない観光地 村が一つ、二つとなくなっていく 和平合意 再び南アチェへ 戦闘で町が寂れ

インドネシアでは命の重さが軽すぎる。今もインドネシア各地でふうつの住民が殺されている。東西冷戦後、世界各地で民族や宗教の違いから地域紛争が起きている。インドネシアでも各地で民族や宗教対立を煽り、紛争を起こし、拡大する勢力が現れた。最大の犠牲者は、南の島でのんびり楽しそうに暮らしていた人たちだった。一年半でインドネシアの紛争で犠牲になった人は1000人を越えている。これは決して少ない数ではない。日本を含む内外のメディアが事件の現場から詳しく報じなくなった。どんなことが起きているのか。私は自分の足で歩き、話を聞き、自分の目で確かめたくなった。

インドネシア在住17年の著者が、テレビや新聞で報道されていない紛争下の住民の声を丁寧に集めた渾身のルポ。インドネシアへの最大の支援国となっている日本。お金だけ出して、この国で今、何が起こっているのか知らなくていいのか?平和ボケした日本人と言われていいのか?この流血を見過ごさないで欲しい。

内容説明

スハルト退陣から、五年余り、インドネシア各地で万を超える人々が殺されている。民主化の夢のかわりに、住民を襲う、抗争・弾圧・対立。この流血を見過ごしていいのか?マルク、東ティモール、パプア、バリ、そしてアチェ。5000キロの紛争地紀行。

目次

第1章 マルク(マルク紛争をめぐる動き;世界一美しい海岸 ほか)
第2章 東ティモール(東ティモールをめぐる動き;生きていた友人 ほか)
第3章 パプア(パプアをめぐる動き;石器時代の暮らしが残る ほか)
第4章 バリ(楽園を襲ったテロ;ジャワからの客 ほか)
第5章 アチェ(アチェをめぐる動き;総選挙ボイコット ほか)

著者等紹介

小松邦康[コマツクニヤス]
紀行作家。1959年高松市生まれ。82年明治大学政治経済学部政治学科卒業後、インテリアメーカーで勤務。85年ジャワ島を訪れインドネシアの旅が始まる。87年退社し、88年から国立インドネシア大学に籍を置きインドネシア語や社会政治学を学びながら旅を続けた。91年東ティモールを含むインドネシア全27州を制覇。ジャカルタを拠点にマスコミ各社で取材協力などをしながら、世界各国を旅している
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感想・レビュー

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makimakimasa

9
マルク紛争の詳しい話を知るのは初めてで、ちょうど仕事先のインドネシア人(キリスト教徒)にその話をしたら、当時マルクに長期出張中で危険な目に遭いかけたと聞き、一層リアルに感じた。世界の注目を浴びた東ティモール独立やバリ島テロのその後、9.11以降メディアの関心を失ったパプワやアチェなど、情報の乏しい現場を船やバスの旅で果敢に目指し、定点観測で庶民の声を伝える貴重な資料だ。プロポカトール(煽動者)の暗躍で暴走する民兵や国軍。僅か20年程前の殺人者達がこの国には今でもそこら中にいると思うと恐ろしい。2022/11/18

いぬなくま

0
インドネシアの島々が抱える、それぞれの問題を、現地の人々への取材を通して映し出しています。その詳細を述べながら、現地に行かず、支配者である政府の発表のみを鵜呑みにすることが危険であるという事実も筆者が伝えたいことです。被支配者の生活こそが、統治の実態なのだと理解できました。インドネシアという国に興味がある人はもちろん、宗教、先住民の文化、独立問題、経済と平和と、社会学に関心のある人にもおすすめです。2017/09/18

Wulan

0
私の知らないインドネシアだった。2014/09/11

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