出版社内容情報
中国・雲南省から国境を越えてラオス北部(あるいは逆のコース)へのルートの完全ガイドです。このルートは、少数民族の珍しい風習、メコンの河下り、山岳トレッキングと、特にヨーロッパ人に非常に人気があります。
【特徴】
①「雲南からラオス国境へ」と「ラオスから雲南国境へ」の 二部作。
②実際に著者が歩いて集めた信頼できるデータしか載せない。
③チャンパ遺跡の写真などでファンの多い著者の写真を満載。
④地図、舟やバスの乗り方など、実際旅をするのに本当に必要な情報を詳しく載せました。
「北ラオスから雲南へ」
① フェイサーイ……フェイサーイ、メコンの船旅
② パークベン
③ ルアンパバーン
④ ウドムサイ
⑤ ムアンシン……ムアンシン、少数民族の村にトレッキング、ラオスの蒸留酒・ラオラオ
⑥ シェンコック……シェンコック、竹で漉いた紙、中国船でメコンを下る、ムアンマン
⑦ ルアンナムター……ルアンナムターを基点とした船の旅、阿片、漢字の村、ボーテン・国境を越えて中国へ
「雲南から北ラオスへ」
① 昆明(クンミン)
② 河口(フーコウ)……南雲南・鉄道の旅
③ 蒙自(モンツー)
④ 建水(ジェンジュイ)……雲南の棚田
⑤ 思茅(シーマオ)
⑥ 景洪(ジンホン)
⑦ モンラー……モーハン・国境を越えてラオスへ
「まえがき――地続きの旅・国境を越える旅」より抜粋
陸路で国境を越える旅はいつも心が弾む。空路では得られない旅の達成感や充実感といったような思いが湧いてくる。……
つい数年前、21世紀が視野に入った頃から、外国人旅行者にはガードの固かった社会主義国のベトナムが、カンボジアが、そしてラオスが競ったように観光に力をいれだした。その結果、いまでは、近寄れなかった奥地の国境周辺にも自由に行けるようになったし、そこからさらに国境を越えて隣の国へ抜け出ることも可能になった。ついに東南アジアの旅が地続きで楽しめるようになったのだ。……
南雲南と北ラオスの旅も、国境が開かれて間もないので新鮮な旅が楽しめる。そして縁がなさそうに見えるこの2つの土地の人々がおなじ文化を共有しているということ、つまり南雲南は東南アジアだということも、この旅を通じて実感できる。
目次
北ラオスから雲南へ(フェサーイ;パークベン;ルアンパバーン;ウドムサイ;ムアンシン ほか)
雲南から北ラオスへ(昆明;河口;蒙自;建水;思茅 ほか)
著者等紹介
樋口英夫[ヒグチヒデオ]
アジアを撮り続けている写真家。文化庁芸術家在外研修員として、ネパール・トリブバン大学でヒンドゥーの図像学を学ぶ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。