出版社内容情報
仕事を辞め、学校を捨て、「生きる手ざわり」をムエタイ(タイ式キックボクシング)のリングに求めて単身タイに渡った五人の男女。彼らはムエタイという過酷な世界、しかも異国の地に、何を求めたのか。自らも新聞社のカメラマンを辞め、自分自身の存在の手触りを探し求めていた著者が、共感をもって彼らの生きざまをルポしたフォト・ドキュメント。
●登場人物プロフィール●
①元メーカーの営業担当。26歳。男。「ずっと逃げていた。仕事からも。でももう逃げない」
②美大中退、元プログラマー。22歳。女。「強くなりたい。ずっと落ちこぼれだったから」
③タイで二四勝一八敗。23歳。男。「ぬくい環境にいると駄目なんです。自分を孤独に追い込まないと」
④元アル中の30歳。男。「確実に年はとってきているけど、少しでも多く試合したい」⑤元プロボクサー。27歳。男。「このままじゃ終われない・・・」
内容説明
仕事を辞め、学校を捨て、彼らはタイに来た。ピュアで、ストイックで、はかない青春。
目次
逃げない
強くなりたい
孤独を求める
燃え尽きる
終わらない