内容説明
梶井研究史を塗り替える可能性を秘めた幻の草稿群。制作過程の梶井の息づかいや、親友淀野隆三による「瀬山の話」編集時の指定が克明に残されている。梶井の代表作「檸檬」の原型を含むこの第一級資料を、全編オールカラーで影印収録。また周到な翻刻と解説二題を得て、武蔵野書院創業百周年記念として公刊する。
目次
影印篇(縮小率70%)
檸檬 武蔵野書院版 影印
翻刻篇
「檸檬」を含む草稿群について
「檸檬」の忘れ物―その秘められた起爆力
参考資料
著者等紹介
河野龍也[コウノタツヤ]
埼玉県入間郡大井町(現ふじみ野市)生まれ。実践女子大学教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学。「佐藤春夫研究」で博士号。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学助教を経て、実践女子大学。著書に『佐藤春夫と大正日本の感性―「物語」を超えて』(鼎書房)、『佐藤春夫読本』(編著・勉誠出版)、『「私」から考える文学史―私小説という視座』(共編・勉誠出版)、『大学生のための文学トレーニング―テキスト 近代編』(共編・三省堂)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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