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内容説明
2050年、2100年、ジャーナリストという職業はこれまで以上に重要になる。欧州最高峰の知性が、メディアと民主主義にエールを送る。
目次
君主のニュース、大衆のニュース―三万年前から近代の夜明けまで
使者の時代―一世紀から一四世紀まで
印刷革命―一四〇〇年から一五九九年まで
近代における活字ニュースの始まり―一七世紀
表現の自由、ジャーナリズムと民主主義―一八世紀初頭から産業革命前まで
出版、「大衆の自由の大きな盾」―一七八八年から一八三〇年まで
他人よりも先にすべてを把握する―一八三〇年から一八七一年まで
進歩を活かす―一八七一年から一九一八年まで
読む、聞く、そして見る―一九一九年から一九四五年
三大メディアの黄金時代―一九四五年から二〇〇〇年まで〔ほか〕
著者等紹介
アタリ,ジャック[アタリ,ジャック] [Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業、81年フランソワ・ミッテラン大統領顧問、91年欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任。政治・経済・文化に精通することから、ソ連の崩壊、金融危機の勃発やテロの脅威などを予測し、2016年の米大統領選挙におけるトランプの勝利など的中させた
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
27
メディアの歴史を踏まえ、将来のメディアのあり方について論じています。フェイクニュースなど恣意的な情報も氾濫する中で、情報にどのように向き合っていくか…メディアのあり方以前の問題として、メディアの特性を理解したうえで、それぞれがよく考えることが今まで以上に重要になってきていると思いました。2022/02/04
スプリント
13
メディアの歴史を振り返ると栄枯盛衰の歴史である。 インターネットがメディアの最終地点なのか。2022/04/30
リットン
8
新聞ラジオTVsnsとメディアの歴史を振り返る中で今の社会とメディアのあり方を相対的にみられる。長い歴史の中で言論報道の自由が勝ち取られ、それが当たり前になりその欠点も現れつつあること、昨今のフェイクニュースも媒体は変われど昔も嘘は流れており今に始まったわけではないことなどは気付きとして得られた。90近いおじいさんに未来はこうなるに違いないと言われるのは、誰もそんなことわからないし、予想なんて外れ続けてるだろと思う部分もあるが、その年齢で最新のトレンドを追い未来を見通そうとするその教養はすごいなあと感じた2021/11/15
●●
4
三万年前からと大きく構えた分厚い本。p.455以降が物足りない…。しかし、形や姿、伝え方が劇的に変わっても、本質は変わらないのでは、と個人的に感じる。テクノロジー変化による変容は目を惹くが、目先や表面、現象に振り回されないようにしたい。2023/03/24
Ryo
3
ジャックアタリによるメディアの未来。 過去の歴史と未来を語る。 マスメディアは形を変えて残る。 情報流通に力を及ぼしているのはSNSだ。 まさに玉石混交の情報。 解釈する側の人間の処理能力は上がっていないのだから、いかに正しい情報を識別するかが重要になる。 著者の主張するのはデジタル•アッヴィージの確立。 教育、記者の育成、消費者のツール使用能力向上、プラットフォーマーの解体である。 それにしても紙の新聞の発行部数の世界1位と2位が日本とは思わなかった。 日本の新聞業界は当面安泰らしい。2021/12/30