「あて字」の日本語史

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  • サイズ 46判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784833120944
  • NDC分類 811.2
  • Cコード C0081

内容説明

いつ、どのように誕生したのか?古代から現代まで、「あて字」の歴史的変遷を辿ったはじめての通史。

目次

導入編(ようこそあて字の世界へ;メディアのあて字を眺めてみれば;国語辞書ではあて字はどのように扱われているか)
歴史編(異国のことばを書き写す(古代のあて字1)
日本語を漢字で書く(古代のあて字2)
文字を使いこなす(古代のあて字3)
和語と漢語の結びつき(古代のあて字4)
自立語を漢字で書く(古代のあて字5)
あて字の認識(中世のあて字1)
真名で書く(中世のあて字2)
整版印刷と振り仮名(近世のあて字1)
漢語の口語化と漢字執着(近世のあて字2)
西洋との出会いと白話小説(近世のあて字3)
漢字平仮名交じり文への統一(近代のあて字)
戦後の国語政策とあて字(現代のあて字))

著者等紹介

田島優[タジママサル]
1957年愛知県に生まれる。1987年名古屋大学大学院満期退学。愛知県立大学教授、宮城学院女子大学教授を経て、明治大学法学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

EnJoeToh

8
良い本。2017/06/28

takao

2
ふむ2023/06/06

Kaname Funakoshi

1
文字を持たない日本語にとって、表記の発達は宛字の試行錯誤の歴史だった。宛字によって万葉集が書かれ、仮名が分離し、数多くの語彙が生まれた。特に言葉の変革期には、数多くの宛字が作られ、最も割に合ったものが生き残っていった。面白かったのは、万葉集での音への漢字の宛て方で、鶯が「なきにけむかも」というのを「鳴尓鶏鵡鴨」と鳥尽くしで表現したり、施された工夫には枚挙に暇がない。「時計」も「普段」も「本当」も元は宛字。2017/09/18

かめ

0
コラム形式の部分だけ集めた本が読みたくなった。2017/07/17

四不人

0
著者が扱う「あて字」の範囲が広いので、若干散漫なようにも思ったが、それでもスゴく面白い。特に上代の日本人が、自分たちの口語を何とか書き表そうとする工夫や遊びが興味深い。それにしても、このころから擬態語や擬音語は日本語のキモだったんだなあ。中世の軍記物でもそうだもんな。漱石の読みが主で表記は二の次(だからルビが重要)というのも眼から鱗かも。いろんな事を考えさせる良書。さすが長年の研究の集大成だけはある。2018/05/13

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