内容説明
近代国家の形成過程で「日本仏教」の概念がどのように作られたのかを見直すことにより、新たな日本仏教史の可能性を拓く意欲的論考。第6回(財)国際宗教研究所賞受賞論文、ついに公刊。
目次
第1部 国民国家と「仏教」をめぐる歴史叙述(「日本仏教」以前―原坦山と仏教の普遍化;「日本仏教」の誕生―村上専精とその学問的営為を中心に;大正期における日本仏教論の展開―高楠順次郎の仏教国民論を題材に;十五年戦争期における日本仏教論とその構造―花山信勝と家永三郎を題材として)
第2部 僧風刷新と「仏教」をめぐる歴史叙述(伝統的な語りにみる僧侶の自己批判―諸宗同徳会盟の仏教言説を中心に;近代仏教(史)学の成立と近世僧侶の「堕落」
僧侶批判と「実証史学」―辻善之助をめぐって
近世仏教堕落論の批判と継承―戦後日本の学界を中心に)
著者等紹介
クラウタウ,オリオン[クラウタウ,オリオン][Klautau,Orion]
1980年ブラジル生まれ。サンパウロ大学(USP)歴史学科卒業、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会外国人特別研究員を経て、現在、龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員。専門は宗教史学(近代日本仏教)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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