出版社内容情報
二四〇〇年の仏教の歴史を刻むスリランカ。見上げる巨大仏塔、寂れた寺院の風情、どこにもない表情の謎の石仏など、遺跡の数々に深く魅了された著者が、彫刻家の視点から仏像の歴史・造像の秘密を追う。光り輝く島といわれた島の魅力もふんだんに紹介する。
内容説明
古都で出会った巨大石仏の謎の表情に魅せられてスリランカの遺跡を訪ね歩く―。名も知らぬ石工の思いに立ち返って、造像の秘密に迫り寂れた寺院の野ざらしの仏像に、かつての栄華の歴史を辿る女流彫刻家ならではの視線が生きるスリランカ遺跡めぐりの旅。
目次
1 仏都を行く―遺跡と自然と歴史紀行(仏教伝来の地・ミヒンタレー;古都アヌラーダプラ ほか)
2 ガル・ヴィハーラ仏の秘密に迫る(大きな坐像仏;窟内の坐像仏 ほか)
3 心に残る石仏たち(坐像の仏陀像;立像の仏陀像 ほか)
4 巨大仏誰が・いつ・何のために(美しきアウカナ仏陀造像の謎;制作時期に関する諸論争 ほか)
5 仏像制作に挑む、石工たちのこだわり(民族のDNAが造った仏像;シンハラ人とタミル人の顔 ほか)
著者等紹介
楠元香代子[クスモトカヨコ]
1954年鹿児島県に生まれる。1975年日展初入選。1976年鹿児島大学教育学部卒業。中村晋也先生に師事。1979年東京学芸大学大学院修士課程修了。1980年白日会会員推挙、日本彫刻会会員推挙。1982年日展特選受賞(1983年連続)。1986年鹿児島県芸術文化奨励賞受賞。1991年白日展・吉田賞受賞。2000年崇城大学芸術学部教授となる。日展会員賞受賞。2002年日展評議員推挙。白日展・長島美術館長賞受賞。現在、社団法人日展評議員。社団法人日本彫刻会運営委員。白日会会員。崇城大学芸術学部教授
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