出版社内容情報
死者たちのざわめきに耳を傾け、生者の言葉へと翻訳する。震災を契機に立ち現われた死生学の前線。
鈴木 岩弓[スズキイワユミ]
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磯前 順一[イソマエジュンイチ]
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佐藤 弘夫[サトウヒロオ]
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内容説明
東日本大震災の犠牲者への鎮魂を通じて、死者と生者が苦しみを共有するための方法を模索し、戦後の日本社会が排除してきた声に耳を傾け、魂の奥底にある言葉を翻訳する技術と理論を、医療・宗教・民俗・思想史の観点から解き明かす。
目次
見えないものを語るために
第1部 沈黙の声を聴く―傾聴とは何か(死者のざわめき―「宗教の地平」を探る;声にならない声を聴く―死者の記憶に向き合う宗教者;生者のざわめきを聴く―遺族の想いから生まれるもの)
第2部 支え合う死者と生者―鎮魂とは何か(「死んだら終りですか?」―慈悲のかわりめ;二・五人称の死者―“死者の記憶”のメカニズム;死者たちの団欒―彼岸で再会する人々)
第3部 生き残った者の生―翻訳とは何か(生き残るものの論理 声が届くこと―意味を抜くこと;謎めいた死者のまなざし、そしてざわめく声―酒井直樹の翻訳論再考;「彼らが幸せでいられるなら」―声・権利・責任;声を聴く者の倫理―マッサージ・傾聴・精神分析)
著者等紹介
鈴木岩弓[スズキイワユミ]
1951年東京都生まれ。東北大学総長特命教授・同大学名誉教授。国際日本文化研究センター客員教授。東北大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。宗教民俗学・死生学専攻
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年茨城県生まれ。国際日本文化研究センター教授。文学博士(東京大学)。宗教・歴史研究
佐藤弘夫[サトウヒロオ]
1953年宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科教授。国際日本文化研究センター共同研究員。文学博士(東北大学)。日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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林克也