内容説明
中国がアジアを変えるのか、アジアが中国を変えるのか!驚異的な経済成長に伴い、人民元の国際化から軍事費の増大、一帯一路戦略、AIIBなど、世界は中国の拡大に関心を高めている。「ワシントン・コンセンサス」と「北京コンセンサス」の限界を分析、「アジア・コンセンサス」と呼ぶ新たなアジアの開発協力モデルを気鋭の研究者が提示する。
目次
第1部 グローバル化するアジアと世界経済(アジア経済の変貌と新たな課題―アジア・コンセンサスを求めて;アジアの生産ネットワークと地域統合―電機電子産業の事例から;アジアの地域統合の進展と展望;オフショアリングとアジア経済―世界経済のサービス化;老いるアジアと国際労働力移動;アジアにおけるイスラム消費市場)
第2部 膨脹する中国とアジア(中国の経済成長―党主導型開発は格差を解消するか?;中国の膨張を支える対外戦略;中国の勃興とエネルギーを巡る諸問題;政治経済面で中国に接近する韓国;政治経済学からみた中国とASEAN関係;対立と協調のインドと中国;アジアの国際交通インフラの開発と物流)
第3部 アジア・コンセンサスの模索(新自由主義批判とアジア・コンセンサスのエチュード)
アジアの新たな開発協力モデル―「ワシントン・コンセンサス」と「北京コンセンサス」から「アジア・コンセンサス」へ