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内容説明
「あなたは北の民の犠牲を知らないのでしょう。どこの国でも、自分の国にこそ正義があると主張するものなのですから」ミレスデン軍の姫巫女・システィナの言葉にアレスは何も答えられなかった。以前の彼であれば迷うことなくベールセール王国こそが正義―と答えられたはずなのに…。かつてジェレイドと語り合った経験がアレスを迷わせていた。互いが正義を主張し合う限り、避けられない争い。ミレスデン軍との決戦の地、エブラム平原に集まる英雄たち。一進一退の攻防を続ける戦線でついに姫巫女の力が発動する。戦況を一変させる奇跡の力に瓦解し始める王国軍。赤神は自らの正義を貫くことができるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
32
ベルセール王国に侵攻してきたレアニール連合王国軍を退ける為、王国軍と解放軍は力を合わせて戦う…な話。アレスが単騎で突っ込むのが話のお決まりなので仕方が無いかもしれないが、幾らなんでもあのゴーレム相手に俺TUEEEするのはちょっと萎えた。初めてアレス個人の力が効かない相手が出たんだからミーアと共闘する下りをもっと長くやって欲しかったですね。姫巫女さんの退場ももう少し彼女を掘り下げてからにした方が悲しみが増しただろうに。アレスハーレムも順調な訳ですが、今後どうなるのか。次巻に期待です。2015/06/04
しぇん
16
KindleUnlimitedで再読。巨人は反則だよな、と、思いながら。前半戦の奇襲の繰り返しの地点で頭おかしいのですが、アレスの無茶苦茶ぶりが上がっていく一方ですね。最初は、まだ、死ぬとか嘆いていて人間味あったのですが2023/04/15
のれん
14
ファンタジー感を最も感じる巻。 なんだかんだ圧倒的な質量にあ、勝てんと思うのは戦記物のスケール感はあったんだなと。 まぁしかし、恐怖は感じれども英雄は諦めない。ぶっちゃけ、その前の数十人足らずで敵本隊に夜襲+火攻めってムチャクチャなんだけど、このインフレを上手に上げてきたからこそ今回のハラハラ感があった。 恐怖に打ち勝ってこそ勇気。勇気の燃料は忠義と正義。いやはや綺麗事でも英雄譚には魅力がある。2021/09/23
ひのえ
7
『ベールセール王国に、北国レアニール連合王国が侵略戦争を仕掛けてきた。北の軍勢は何万という大軍で、兵も精強で知られている。これに対抗するため、ベールセール軍は国中の物資をかき集め、何万という兵士を動員した。そして連日のように作戦会議を開いて綿密な戦略を立て、民を犠牲にして時間を稼ぎ、一月の時を経てついに必勝の態勢を作り上げることに成功した。 一方、アレスは単騎で突っ込んだ。』確かに冗句にしては笑いたいけど笑えない。だがそれだけアレスが規格外ということか。…アレスだけが規格外じゃないはずなんだけどなぁ…。2015/05/27
おやぶん
6
今作では新たな人物たちが登場したり台頭してきたり。 精霊にかかわる人間は主人公の二人だけかと思ったら これからもまだまだ出てきそうな予感。 主人公アレスにつくパンドラたちの思惑は未だ不明だし 先が気になるところです。 巨人との戦いはワンダと巨人をイメージしながら読みました。 アレスはこの後どの方向に進んでいくんやろうな~。 惜しむらくはこのアニメっぽい絵は辞めてもらいたいところ。 通勤途中に読むのは恥ずかしすぎます。2016/10/15