内容説明
習仲勲16年間の冤罪投獄、犯人は〓小平だった。「〓小平神話」を切り崩す!ついに爆発した習近平の国家戦略と野望の全解剖。
目次
第1章 西北革命根拠地の習仲勲と毛沢東
第2章 五馬進京と高崗失脚―〓小平の権勢欲と陰謀
第3章 小説『劉志丹』と習仲勲の失脚―陥れたのは〓小平
第4章 文革後の中央における激しい権力闘争―華国鋒を失脚させた〓小平の陰謀
第5章 習仲勲と広東省「経済特区」
第6章 再びの中南海と習仲勲最後の失脚―香港問題と天安門事件
第7章 習近平、〓小平への「復讐の形」
著者等紹介
遠藤誉[エンドウホマレ]
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士。1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
22
裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐。遠藤 誉先生の著書。中国共産党の権力闘争は凄まじいし恐ろしい。中国共産党の中で起きている権力闘争に勝利すれば幸せになれるけれど中国共産党の中で起きている権力闘争で敗北すれば不幸のどん底に落とされる。破滅する。復讐する。復讐が復讐を呼ぶ復讐の連鎖。日本の政治の世界でもでも復讐が復讐を呼ぶ復讐の連鎖が起きているのかも。2022/08/04
横浜中華街2024
13
遠藤氏の本は今まで何冊も読んできて感銘を受けてきたが、この著作もまた現在の中国共産党の在り方そのものを問うもので、他の「中国専門家」とはその情報力や洞察力の深さで一線を画す素晴らしい内容である。やはり印象的なのは習仲勲の高潔な人格とその能力の高さであり、また革命の成功に大きな貢献を行い、改革開放の基礎を築き上げたにも関わらず、権力闘争の結果、不遇で歴史の片隅に消え去ってしまった悲劇の姿である。また我々が長い間信じてきた鄧小平神話の大半は創作であり、権力のためなら何でも行う鄧小平の悪辣な姿が良く理解できる。2021/12/21
Kolon
1
習近平の思想や考え方について、過去の歴史や権力闘争から分析した斬新な論だと思う。 2022/05/06
Hiroki Nishizumi
1
知らないことが多く、参考になった。でも権力を求める人間ってつまらない存在だと感じた。2021/12/11
takao
1
ふむ2021/08/07