内容説明
国家の命運と皇室の関係を考える。
目次
はじめに―見落とされた「国家の命運と皇室の関係」
第1部 君民共治という知恵―近代国家と皇室の関係(中江兆民と「君民共治」;福沢諭吉の「二重国家体制論」)
第2部 皇室解体の逆風―昭和天皇と天皇陛下の苦悩(昭和天皇と天皇陛下・戦後の戦い;変質した内閣法制局;皇室の伝統と日本国憲法)
第3部 日本分裂を防いだ皇室の伝統(平成の御巡幸;慰霊の旅;沖縄とのかけはし;災害大国を癒やす力)
おわりに―皇室を支える国民の務め
著者等紹介
江崎道朗[エザキミチオ]
評論家。1962年、東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフを務めたのち、現職。安全保障、インテリジェンス、近現代史などに幅広い知見を有する。論壇誌への寄稿多数。著書に、『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』『日本占領と「敗戦革命」の危機』(ともにPHP新書)、『日本は誰と戦ったのか』(KKベストセラーズ、第1回アパ日本再興大賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
43
明治時代以来150年にわたって皇室がどのような役割を果たして来られたのかがよくわかります。特に日本国憲法の制定以後、東大憲法学(宮澤憲法学)によって皇室の意義がわからなくなり、国民の間に分断を生んできたのを今の上皇陛下がいかに苦労されて修復されてきたのか、上皇陛下や上皇后陛下の和歌を引用することでお気持ちが理解できる本になっています。2021/07/31
Yoshika Komatsu
9
「皇室財産の剥奪」戦前は、皇室がポケットマネーで貧困層の人々の医療を援助されていたが、戦後は御自分の医療費の捻出にもご苦労される様になった。三笠宮寬仁親王殿下は、平成三年以降がん治療を続けてこられたが、医療保険が無いので全額自己負担で医療費を賄われた。その後宮内庁の計らいで、がんの医療費だけ公費から出るようになったが、それ以外の医療費費講演料などの自己負担で賄われた。...この事実にショック🤯知っていたら僅かでも寄付したかった😭ナマポ暮しでパチ三昧の屑やら、医療費タダ乗りの外国人に、怒りの鉄槌を‼️ 2019/08/03
灯枕
8
図書館本 私以外にも予約かけてる人結構いて驚いた。保守系の地域だからというのもあるかもしれないけれど。極右の年上男性におすすめされ読みました。天皇陛下について 日本人について 知らないことが多すぎ 知る機会は少なすぎます。敬意は押し付けられて生まれるものではないのです。その対象の言葉と行いと心を見た者が 感謝と敬意を抱かずにはいられないからこそ その対象は敬われ崇められるのです。2019/07/17
べすこ
8
江崎氏の「われわれは、国民の側が何もしなくても皇室は続くと誤解してきたのではなかったのか」。まさにその通りだと感じました。祈り慈しんでいただいているばかりではなく、国民もご皇室を取り巻く環境を知り弥栄をお祈りしていくことが大事なのですね。 平成の終わりに今上陛下に心から感謝申し上げたいです。 2019/04/30
ミナ
6
三重に住み、伊勢に縁があれば皇室の方々のお話を耳にする機会がある。どんなに1日忙しく深夜に及ぼうが、疲れた顔は見せず、むしろ周りの人々のことを気遣われると聞いた。この本に紹介されている誰かを特別扱いすることのないよう配慮され、すべての国民に寄り添うお姿そのものだ。そうした当たり前もほとんどの国民が知らない。皇室と国民は離れてしまった。明治天皇の思いを昭和天皇が引き継がれ、さらに上皇様が受け継がれた。先日の日系人と懇談された秋篠宮ご夫妻と悠仁様のお姿は、当事者の話を聞き寄り添い続けた上皇様のお姿だ。2023/01/12