内容説明
いまや日本史は新説ラッシュ。これまでの日本史が大きく書き換えられているが、本書では「世界史から見た日本史」という視点で日本史を再検証する。たとえば、蘇我入鹿を殺害した大化の改新も当時の東アジア情勢を参考にしなければ真相はみえてこない。同事件をはさんで六年間に、朝鮮半島の三国(高句麗・新羅・百済)で同様のクーデターが相次いでいたのだ。世界史をひも解くことによって、より新たな日本史の姿が浮き彫りになってくる。
目次
倭国大乱・後漢滅亡・ローマ帝国内乱をつなぐ「点と線」
朝鮮半島緊迫す!日朝関係と「大化の改新のクーデター」の真実
平将門の乱とフランク王国の分裂にみる「武士」と「騎士」の揺籃期
日本・朝鮮・エジプトで「武家政権」を生んだ一三世紀の謎
応仁の乱の裏ヒーローとジャンヌ・ダルクの意外な接点
琉球がもたらしたヨーロッパの「大航海時代」
豊臣秀吉の「朝鮮出兵」はスペインの野望を打ち砕くためだった!?
ドイツ「三十年戦争」と島原の乱が幕府の外交に重大な影響を与えた
フランス革命と老中田沼意次の失脚事件はつながっている!
日本が欧米の植民地にならなかったのはクリミア戦争のおかげ!
欧米列強が注目した戊辰戦争と意外な「黒幕」
エジプトの「維新」と日本の明治維新はつながっていた!
著者等紹介
跡部蛮[アトベバン]
歴史研究家・博士(文学)。1960年大阪市生まれ。立命館大学経営学部卒。佛教大学大学院文学研究科(日本史学専攻)博士後期課程修了。出版社勤務などを経てフリーの著述業に入る。古代から鎌倉・戦国・江戸・幕末維新に至る日本史全般でさまざまな新説を発表している。別名で社会経済分野のノンフィクションも多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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