内容説明
維新を担った薩長が、維新後に見つけ出した“欧米社会の仕組み”は、どのようにして作り上げられていたのか!?岩倉使節団は、なぜ100人を超える大デリゲーションとなり、彼らはそこでいったい何を見つけ出したのか?欧米社会の世界秩序の秘密はどうなっていたのか、秘密結社の謎に迫り、世界の富の作られ方を明らかにする。
目次
第1章 明治政府の正体(なぜ、明治政府はイギリス幕府にならなかったのか?;不満たらたらのイギリス公使 ほか)
第2章 岩倉使節団だけが見てきた世界(西洋化の進展を邪魔していた大久保たち;歴史家が理解できない岩倉使節団の最高の成果とは? ほか)
第3章 結社の国アメリカ(上流階級と富国強兵;富裕層が富裕層たる由縁 ほか)
第4章 ヨーロッパの結社(結社とはなにか?;イギリスの富裕層たち ほか)
第5章 騎士団と秘密結社(明治では役に立たない賢侯たち;勲章局初代長官伊藤博文 ほか)
著者等紹介
苫米地英人[トマベチヒデト]
1959年、東京都生まれ。認知科学者、計算機科学者、カーネギーメロン大学博士(Ph.D)、カーネギーメロン大学CyLab兼任フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カツ
7
前作「明治維新という名の洗脳」は結構面白かったが、こちらは岩倉使節団と結社という括りになってしまっているのでなんかイマイチでした。脱亜入欧のため富国強兵をして戦争に明け暮れた明治政府。その中心であるテロリスト集団・薩長の支配は今も続いているという事だ。2023/07/10
東郷和也
2
古本屋で見つけた本。 歴史は学生時代から得意だけど、この歳になると歴史の裏側もわかるから更に面白い。 資本主義の裏側や歴史も勉強になる。2019/02/11
Shinsuke Mutsukura
2
私もこの意見には一部賛成しています。明治維新というのは、インチキで薩長ごとき田舎侍連中が明治時代に汚職はやりたい放題、金は懐に入れ放題という下品なことをやっていたため大東亜戦争というしっぺ返しを食らったんだと思います。 まあ、特に伊藤博文に関しては、唾棄すべき男でその権化といったところでしょう。 司馬遼太郎の本なんかに騙されてはいけないということです。 多分、あの男はこの辺のところも理解していたんだと思います。あと、覚えておかないといけない人物は、グイド・フルベッキあたりでしょうか...2018/09/08
huskyvoice
2
岩倉使節団がどういうことを経験してしたかを細かいところまで解説したうえで、そこから欧米の結社や騎士団の話、それが現代にどういう形でつながっているのかなどが一気に語られていて、現在の日本の在り方に対する問題提起へとつながっていく、大変勉強になりました。約1時間半2018/04/29
葉
1
明治維新と岩倉使節団について。わたしたちが教科書で習った歴史の裏側にはどんなことが起こっていたのか、誰がどんな意図でことを為すのがが書かれています。おすすめ。おもしろい。2023/07/17