内容説明
世界が知られたくない暗黒史を大暴露!
目次
序章 日本人がまったく知らない国民国家論
第1章 典型的な「国民国家」フランス
第2章 国民国家の理論でナチズムをやっている中国 主権国家にすらなれていない韓国
第3章 常に異ネーションをかかえた帝国ロシア
第4章 国体と政体の区別がない「人工国家」アメリカ
第5章 「民族主義」のヒトラーに破壊された国民国家ドイツ
第6章 エンパイアから始まった国民国家イギリス
第7章 七世紀には国民国家だった日本
おわりに 「史上最も格調高いヘイト本」
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
香川県生まれ。憲政史家。大学講師やシンクタンク所長などを経て、現職。著述業の他、インターネット上で帝国憲法を学ぶ「倉山塾」、毎日YouTubeで配信している動画番組「チャンネルくらら」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
31
「国民国家」の形成を軸に据えて代表的な国々の自国の歴史認識、妄想、或いは捏造などを論じる。nation,state,ethnic、この三つの違いとempireとはどういう構成なのか。地理と歴史と政治を一緒に考えると非常に分かり易い。7世紀には国民国家として成立していた日本が、先の三つの単語を「民族」「国家」としか訳さずに国家観を論じるから混同が起こるのだという論旨にこれまでの分かりづらさが整理されたような気がする。2019/12/31
軍縮地球市民shinshin
17
世界主要国の国民国家の成立について。こうして見てくると、だいぶ日本という国は国民国家が古代に成立していたのが分かる。現在の日本史学会は、国民国家を「悪」と決めつけており。それを批判しているだけでも本書は意義がある。アイヌも琉球も日本を形成しているエスニシティにしか過ぎないのだ。2018/02/19
はる坊
15
世界主要国の民族の歴史。倉山節炸裂。隠された事実を知らされ、自分の学んだことが覆された。2018/02/03
やす
14
倉山節炸裂で終始楽しく読めた。ネーションとかステイトとかエスニックとか分かりにくいのは日本人だけなのかもしれない。歴史学会と木村草太氏は頭が沸騰するので本書を読まないことを切に願います。2018/10/20
トラ
11
良書でした。著者が述べるように、たしかに難解でしたが、得られるものは多かったと思います。歴史的な知識だけでなく、それと絡めて「国民国家」という日本人は意識しにくいテーマを上手く扱っていたと感じます。内容については著者のこれまでの『嘘だらけの~』シリーズを読んでいたら被ることも多かったです(自分は『日仏~』だけ読んでいませんが)。2018/04/05