内容説明
メンツをつぶされた中国、無視された韓国、バカにされている日本。「米軍が一時間で平壌制圧」は真っ赤なウソ。米国と中国が北朝鮮をつぶせない本当の理由。
目次
第1章 北朝鮮で何が起きているのか(金正男暗殺の全貌は絶対に明らかにならない;マレーシアの闇 ほか)
第2章 習近平は絶対に金正恩を殺せない(五月十四日ICBM発射実験の衝撃;メンツをつぶされた中韓 ほか)
第3章 韓国が北朝鮮に飲みこまれる日(父親朴正煕と同じ運命をたどった朴槿恵の末路;朴槿恵の父親を裏切った男の息子を大使につけるアメリカ ほか)
第4章 東洋の「火薬庫」だった朝鮮半島(大国を巻き込むことで延命してきた朝鮮半島;中ソ対立を煽った北朝鮮 ほか)
最終章 冷徹な世界で生き残るヒントは歴史にあり(この期に及んで核論議すらできない日本;「北朝鮮を一時間で制圧」という楽観論は嘘 ほか)
著者等紹介
菅沼光弘[スガヌマミツヒロ]
元公安調査庁調査第2部長。東京大学法学部卒業後の1959年、公安調査庁入庁。ドイツのマインツ大学に留学、対外情報活動部門を中心に旧ソ連、北朝鮮、中国の情報収集に35年間従事する。対外情報の総責任者である調査第2部長を最後に1995年に退官。アジア社会経済開発協力会を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Honey
9
2017.7.15発行 とてもホットな話題…その背景。 先日ネットで丸谷元人さんの「日本人が知らない『北朝鮮』の正体」という動画を見たところだったので、 すごくよく分かった気がします。 日露戦争後、ずっとアメリカは日本の経済発展を脅威に感じて、それを阻止しようとしてきた。 日本円が半島を含めた経済圏で基軸通貨などに決してならないように、日本人に隠されてきた北朝鮮の現実。 日本の安全のため、アジアの経済発展のため… これらの事実をもっともっと広めて、いかなくては! と思いました。 2017/12/23
にゅ
4
タイトルは釣り。本文では「その可能性もあるかもね~」でお茶を濁される。ただ、書いてあることは陰謀論めいた話ではなく、若干の嫌韓が気になるものの冷静な国際関係分析という印象で、真偽はともかくも一考の価値はある。アメリカは金正恩の黒幕ではなくとも、北東アジアがこんなにぐちゃぐちゃになった原因のそこそこ大きな部分だというのはおかしい話ではない。外交・経済・金融、様々な側面から、日中朝鮮どれもが突出した力を持てない様あの手この手で力を削ぎ仲違いさせてきたという話は、アメリカの損得感情からすると的を射ているだろう。2020/11/28