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目次
第1章 自然に育まれた宗教の真髄
第2章 外国人が驚く日本語の力
第3章 人類史も証明する自然道
第4章 十七条憲法を読む
第5章 皇室という道理
第6章 武士道と戦後
第7章 西洋の宗教と道徳
第8章 日本の信仰に接近しだした世界
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
軍縮地球市民shinshin
14
2016年刊行。2018年に亡くなった津川雅彦さんの推薦文が掲載されている。内容は、日本人は漢字が中国から伝来する前から非常に高い道徳心を持っていて、決して中国の儒教文化で道徳心が形成されたのではないということ。本書で初めて聖徳太子の「十七条憲法」全文を書き下し文と現代語訳で読んだ。教科書では「和を以て貴しとなす」とか「篤く三宝を敬え」しか習わせないが、全文を教科書に載せるべきだと感じた。「地方役人が恣意的に税を取り立ててはならない」「民を使役するときは農閑期で行え」「他人に嫉妬してはならない」などの守る2022/10/23
入江・ろばーと
1
まあこういう考えもあるんだなーと。一神教ディスが物凄いけど、そこまで言う?2016/07/18
Daisuke Sato
0
ダーウィンの「生き残るものは強いものでも賢いものでもなく変化できるもの」これはIBMガースナーのスピーチが発端らしく、種の起源では「たまたま環境に適応していた者だけが生き残る」との事。その後の「人間の進化と性淘汰」にて「最も思いやりの強いメンバーを最も多く含んでいる、その様な集団は最も繁栄し最も多くの子孫を育成する」と。 これは古代より自然道という道徳観を現代にまで継承してきた日本人の道徳観だと作者は言う 実際、聖徳太子の十七条憲法は千年以上を経た我々でも全く違和感なく受け入れられる事には驚くばかりである2017/10/27
残心
0
第4章を使って、十七条憲法について説明されてます。 第四条で、上下問わずの「礼」の説明があり、日本では儒教と違って下から上への一方通行のものではない、とある。 日本では儒教、仏教が入ってきても、独特の解釈で受け入れていた模様。 「五箇条の御誓文」や「教育勅語」にも言及されている。 「自然そのものが神なのです。」 「すべてを自然に委ね、神として生まれ、神となって死んでいくというのが神道の考え方です。」 年功序列は必要だと思うが、あまり強調されると、その欠点に目がいってしまうのでは・・。 2017/10/04
さくらいのしっぽ
0
「自然道」・・・なるほど。古来から自然の恵みや怒りもあるがままに受け入れ、自然とともに生きてきた日本。だからこそ自然道という道徳観が連綿と受け継がれてきた。絶対的な基準である年輪(年を重ねること)に敬意を払うことが一番自然な秩序観である。震災後の日本人の秩序ある行動に、世界中から賞賛の声があがった。いまこの日本の道徳観に世界も注目している。 六国史(新書)も読んでみたい。2016/05/06