美しい「形」の日本―文字では表せなかった美の衝撃

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美しい「形」の日本―文字では表せなかった美の衝撃

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  • サイズ B6判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784828416946
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C0036

内容説明

遮光器土偶、前方後円墳、法隆寺、聖徳太子、運慶の謎に迫る!そして万世一系の天皇も「形」の美だった!?歴史学者や考古学者が見落としていた真実。

目次

第1章 「文字」より「形」の日本文化(日本には世界的な美術品が目白押し;日本人は「形」と「言葉」は別物と考えてきた ほか)
第2章 無文字時代にも高度な文化があった(「形」の文化はすでに縄文中期に確立されていた;土偶に見る原日本人の心性 ほか)
第3章 日本文化における「形」の優位(仏像の美に衝撃を受けた欽明天皇;聖徳太子が建てた世界最古の木造建築 ほか)
第4章 あらゆるものに反映される日本の美(万世一系の天皇も「形」の美である;伊勢神宮の驚異 ほか)
第5章 日本文化の普遍的価値(日本文化の価値を発信せよ;「クールジャパン」の魅力 ほか)

著者等紹介

田中英道[タナカヒデミチ]
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、同美術史学科卒業。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。現在、東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍するかたわら、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また、日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会(平成24年設立)の創設に尽力、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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軍縮地球市民shinshin

7
2013年刊行の本。大和民族は「文字」ではなく「形」を重視したという著者の説が第1・2章で論じられていて、これは面白かった。西洋は『聖書』にみられるように、契約の文化であって、つまりは文字の文化である。日本は文字は重視されずに、その形を重視していたというのだ。確かに文字の伝来は1、2世紀頃だというのに、日本人が書物を著したのは聖徳太子の時代だから6世紀である。タイムラグが存在しているのだが、著者はその理由を「話し言葉としての日本語の成熟」と「日本は平和な社会」の2点を挙げている。2021/07/30

T坊主

3
観光客を2000万人目標の日本この本をしっかり読んで、日本文化のすばらしさを世界に発信するチームを作ったら。1)日本人自身が日本の文化が世界中の人々が理解できるような普遍的な価値を備えているという事にあまり気づいていない。2)芸術としてでなく宗教としてみている。3)文字に対する西洋流の過度の信仰。4)文字は人から考える力を奪う、あるいは物事を記憶し、思い出す能力を失わせる。書かれたもののみを信じて現実を見ることを忘れるという弊害に陥る。文書に記されたイデオロギーの奴隷になってしまう弊害を生むようになった。2014/02/06

草生やすな

0
「形」に注目すると、文字で保存されていない歴史が分かってくるってことかな。あったこと全部は、文字で書ききれんからな。本ばっかし読まんで、実際に行って見ることも大事やね。美術館に行きたくなったよ。2014/01/28

tatakuma

0
日本のすばらしい文化、歴史を教えてくれる読みやすい本でした。2013/10/11

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