サイコ・クリティーク

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784826505598
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

目次

1章 掲示板と私の生活
2章 何に対して怒っていたのか
3章 事件に転落していくものの考え方
4章 思いとどまるということ
5章 秋葉原無差別殺傷事件
6章 誤った手段を使ってしまう性格
7章 報道との矛盾について
8章 掲示板への書込みの真意
9章 一線を超えないために

著者等紹介

加藤智大[カトウトモヒロ]
1982年9月生まれ。2008年6月東京・秋葉原で事件。2011年3月東京地方裁判所にて死刑判決。2012年7月東京高等裁判所に控訴中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

garth

10
著者は「自分に攻撃してきた相手を改心させるために痛みを与える」という主張をくりかえすのだが、その「痛み」はまったく攻撃者の方に向いていない。そして、そのことを疑問にも思っていない。そして著者は「守備範囲が狭く、他人のことはどうでもいい」(p.112)上にその手段は「最初から思い浮かぶのはひとつだけで、それは実行可能なことですから、後は実行するかしないか」(p.117)。つまり途方もなく想像力の乏しい人間だったのだと言える。他人への共感能力の欠如と、まったく具体性を帯びずに延々抽象的な理屈を書きつづける退屈2012/09/08

c_a_m

10
秋葉原無差別殺傷事件の犯人である加藤容疑者の一冊。この本はぜひ、多くの人に読んでほしいと思う。私は彼と同世代で、彼のいう言葉が少なからず理解できたし、彼が若い世代に「こちら側」にきてしまわないように、社会との接点を出来る限り持つ事で再発が防げるという言葉は真摯だと感じた。母親との関係性や掲示板のことは確かに愉快ではないし、理由の一部として気持ちがよくはないが、彼はきちんと受け止めていると思う。やったことは許されることじゃない。ただ心を持って言葉を受け止める人がメディアにいてもいいのに、と思うばかりだった。2012/07/16

owlsoul

8
『どれくらいの時間が過ぎたのかはわかりません。気づくと、駐車場の管理人が警察官を連れてきていて、その警察官に、何をしているのかと問われました。久しぶりの人との会話に涙があふれました。ごまかすこともできずに、自殺しようとしていると、そのまま答えたところ、「生きていればいいこともある」と言われ、私の心は凍りつきました。それは、「(俺は何もしてやらないけど)生きていればいいこともある(だろうから、ひとりで勝手に頑張れ)」ということだからです。(P41)』この一節が、どうしても頭から離れない。2022/07/28

澤水月

8
殺人者本を過去多く読んできたが、このアキバ事件被告の手記にはかなりゾッとさせられた…正直理解し難い。怒りを解消するための手段が多々述べられているが直接対象に全く結びついていない…掲示板の「成りすまし」らを懲らしめる為に事件を起こしたのだと繰り返し、ナイフで人を刺した感触の記憶も後悔も皆無。事件は「道具」だったという。東南アジアのアモク(男性が突如錯乱、暴走する状態)に近い現象かと思っていたが、妙に冷静な所もあるし…まだ虐待母やツナギ事件の怨みと言ってくれた方が納得出来るのに。「解」という題名も不気味だ2012/08/27

futabakouji2

7
著者はストレスを処理する能力が低かったことと依存する対象が掲示板しかなかったことが殺人の動機だったのかなと私は思ってしまう。どうすれば事件を防げるのかという点で「○○があれから、まあいいや」と思えるものが少ないと精神的に自分を追い詰めてしまう。ストレスが溜まっているとおかしくなってしまうものだなと。2020/09/08

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