内容説明
スピリチュアルな精神療法を知るための14章。
目次
急増する「うつ」―物質の世紀から、身体の世紀へ
つながりやすく、つながれない時代―空疎化したコミュニケーションと、忘れられた身体感覚
いつ切ったの?なぜ切ったの?―増える解離性障害と、主体 身体のクライシス
「精神分裂病」から「統合失調症」へ―進みゆく「統合失調症」治療への、期待と展望
解離性同一性障害と身体の「痛み」―意味の次元から身体の地平へと、解き放たれて
ある長期入院患者の軌跡―信じられない明日を信じるために
抑圧された自己表出を拓く―人は何者にならなくても、まずは生きているだけでよいということ
戦争、テロとPTSD―その悲しみを悲しみ抜くこと
長期入院からの解放―あるひとりの患者さんの死から私たちが受け継いでゆくもの
誰しもの故郷、原風景―穏やかな秋のひかりのなかで
まずは身体づくりからはじめよう―自らの断食体験から
フェリーでの四人―現代若年世代におけるうつ病考
解離性同一性障害の深淵から―過去と未来を、幻想と現実とをつなぎゆく身体
スピリチュアル・メンタルヘルスの原風景―解離の心的現象論ノート
著者等紹介
蓮澤一朗[ハスザワイチロウ]
1967年生まれ。福島県いわき市出身。筑波大学医学部を卒業し、東京医科歯科大学附属病院神経精神科において、2年間研修医を勤める。この間およびこれ以降、精神病理学、精神分析学を学ぶ。その後都内の民間病院に2年、沖縄県の民間病院に4年間、臨床医として勤務する。1999年以降現在までは、都内メンタルクリニック、および民間精神病院に勤め、おもに面接加療を中心に、日々の診療に従事している。専門は、精神分析学的視点に基づいた、精神療法。特に思春期から青年期における、(解離性障害、強迫性障害を含めた)神経症ならびに、人格障害の治療(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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