出版社内容情報
「働いている時間」よりも、「働いていない時間」をいかに過ごすかが鍵。高パフォーマンスを生む「よい休息」の取り方を伝授します。
内容説明
『よい休息』を理解し、活用するための4原則―原則1 労働と休息はパートナーだ。原則2 休息は活動である。原則3 休息は技術である。原則4 戦略的休息は、創造性を刺激し、維持する。
目次
第1部 創造性を刺激する(4時間;朝の日課;歩く;昼寝;中断;睡眠)
第2部 創造性を維持する(回復;運動;ディープ・プレイ;長期休暇)
著者等紹介
パン,アレックス・スジョン‐キム[パン,アレックススジョンキム] [Pang,Alex Soojung‐Kim]
レストフル・カンパニー代表。スタンフォード大学客員研究員。スタンフォード大卒。シリコンバレーを拠点に、マイクロソフトリサーチ、サイード・ビジネススクール、ストラテジック・ビジネス・インサイト(スタンフォード大系シンクタンク)などで、20年にわたって、テクノロジーの動向を研究するコンサルタントとして活動してきた。2016年、企業に「よい休息」をコンサルティングするレストフル・カンパニーを創業した
野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
37
10章の見出しが作られているので、どこからでも読み始めることができるデザインが好みです。仕事中毒の人たちへの息抜き指南書といったところでしょうか。同時にこの本は労働時間と生産性が比例すると信じている人々への痛烈なメッセージでもあります。マインドワンダリングと創造性についての研究はだいぶ進んできて、ぼ~っとしている子供を放っておいてあげよう、という認識は進んできました。…夫にはぼ~っとしている私を放っておいてほしいなあ…♡2022/01/19
Miyoshi Hirotaka
28
「親が死んでも食休み」という諺は、非常時でも体のために食後の休みは取りなさいというもの。シリコンバレー発になると戦略的休息になる。貴重な教訓を文化遺産として持ちながら、過去には「24時間働けますか?」というCMが流行り、個人を消耗させる方向に追い込んだ。米国発のスポーツは、選手交替が鍵。例えば、野球は、選手を入れ替えながらチームの力を維持し、シーズンで勝利するのが目的のゲーム。個人でもこのタイムマネジメントの考え方が必要。良いパフォーマンスを出すためには、怠惰と休息を区別し、そのバランスを取るべきなのだ。2018/05/30
マラソンマン
17
休憩、ジョブズの散歩会議、ゲイツの長期休暇。良い休息は、生産性を高める。2017/07/28
シグマ
14
タイトルのシリコンバレーはよくわからない。ちょうど偶然、「天才たちの日課」も読んでいたので関連していて面白かった。この本ではディープ・プレイというのが気になった。要は趣味なのだろうが、日本ではあまりなじみがないので。ダーウィンのような生活に憧れる。2018/05/25
ガミ
14
「戦略的休息」という言葉が頭の中に残りました。睡眠や脳内整理など、聞いたことある対策も書かれていますが、様々な世界の著名人の独特な取り組みが具体的に書かれていると、より説得力が増しますよね。中には会議中に昼寝を設けるのですから、まさに「戦略」です。専門的な実験の効果も書かれますが、やはり著名人の取り組みに目を向けると、参考になる部分はあるかもです。しかし結局は、「厳格なスケジュールを守って、着実に仕事をこなすから、1日の残りの時間を余裕を持って過ごせる。(P107)」に越したことはないのでしょうか。2017/08/06