出版社内容情報
たとえ批判されても、これからの時代のために、建築をつくる。
新国立競技場を設計する建築家・隈研吾が、決意を語る。
建設予算の高騰、"景観破壊"批判などにより、ザハ・ハディド案が白紙撤回となり、
再コンペの結果、隈研吾が参加するプランが選ばれた。
"火中の栗"を拾った隈研吾のもとには、新プランへの様々な意見が寄せられている。
中には、日本の建築界を引っ張ってきた先輩建築家からの、思いもよらない批判もある。
だが、それでも、図面を引く。批判を受け止め、先に進むために。
コンクリートで作られた、スター建築家による“アート作品"ではなく、
人々が集い、愛される、「木のスタジアム」を作るために。
日本を襲った震災、そして、社会のギスギスした空気。「建築」そのものに対する強い風当たり。
あらゆるものを引き受ける意思はどこから来たのか。
なぜ今、「木の建築」なのか。余すことなく語る。
茂木健一郎氏との2万字対談を収録。
第1章 逆風のなか、新国立競技場をつくる
第2章 木の建築だからできる"偉大なる平凡"
第3章 都市のさまざまな矛盾を引き受ける
第4章 "辺境"の日本から理屈を超えた建築を
第5章 先輩の仕事を引き継ぐ――大成建設 山内隆司会長
第6章 黒子として支える――梓設計 杉谷文彦社長
第7章 都市の祝祭性と建築――対談・茂木健一郎
隈 研吾[クマケンゴ]
1954年、横浜市生まれ。1979年、東京大学工学部建築学科大学院修了。米コロンビア大学客員研究員を経て、隈研吾建築都市設計事務所主宰。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞。同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。2011年「梼原・木橋ミュージアム」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。著書に『負ける建築』『つなぐ建築』『建築家、走る』『僕の場所』、清野由美との共著に『新・都市論TOKYO』『新・ムラ論TOKYO』などがある。
内容説明
“火中の栗”新国立プロジェクトを射止めた建築家の仕事の哲学とは?コンクリートから木へ―世界で活躍する建築家の集大成!
目次
第1章 逆風のなか、新国立競技場をつくる
第2章 木の建築だからできる“偉大なる平凡”
第3章 都市のさまざまな矛盾を引き受ける
第4章 “辺境”の日本から理屈を超えた建築を
第5章 先輩の仕事を引き継ぐ―大成建設・山内隆司会長
第6章 黒子として支える―梓設計・杉谷文彦社長
第7章 都市の祝祭性と建築―対談・茂木健一郎
著者等紹介
隈研吾[クマケンゴ]
1954年、横浜市生まれ。1979年、東京大学工学部建築学科大学院修了。米コロンビア大学客員研究員を経て、隈研吾建築都市設計事務所主宰。2009年より東京大学教授。1997年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞受賞。同年「水/ガラス」でアメリカ建築家協会ベネディクタス賞受賞。2010年「根津美術館」で毎日芸術賞受賞。2011年「檮原・木橋ミュージアム」で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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