目次
第1章 コンピテンシー・ベースへのカリキュラム改革をどう見るか
第2章 めざす社会像と人間像から学力像をどう描くか
第3章 社会からの「実力」要求を学校カリキュラム全体でどう受け止めるか
第4章 今どのような教科の授業が求められるのか
第5章 新しい学びの追求において知識習得はどう位置づけられるのか
第6章 新しい学力と学びをどう評価していけばよいのか
著者等紹介
石井英真[イシイテルマサ]
京都大学大学院教育学研究科准教授、博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さら
13
学力って何だろう。2015/11/23
ぴーたん
2
「すっきりわかった!本」ではなく、「もやもやするけど、楽しい本、これから探求するテーマをもらえる本、チャレンジする価値のある本」だったと思います。自分が目指している授業は「よーくかみくだいて、すっきりわかった」だったのかなぁ~。と思い返しました。じゃあ、説明力不足で生徒が分からなくてイライラする授業ではなく、分かる部分がありながらも生徒にチャレンジングな課題を与えていく…。難しいけれど、今後生徒にどのような学力をつけていくのかいい宿題ができました。2015/05/17
虎哲
1
サクッと読めた上に目新しい発見はなかった。本書の価値が低いのではなく、むしろ私があちこちで見聞きしたことが実に端的に分かりやすくまとめられているということである。本書で「資質・能力のカテゴリーは」「大まかな骨格だけを抽象したレントゲン写真のようなものだ」という表現がある(11頁)が、本書もそのような役割と考えて良い。かと言って単なる抽象論でなく、具体も紹介しながらコンピテンシー・ベースのカリキュラムについての要点を凝縮して論じている。我々が為すべきは「教科の本質的な内容」を「深く豊かに学ぶ活動」の探究だ。2019/02/20
12345125
1
今の教育現場がどんなものかわからないし、とにかく時間(授業時数)が足りないという噂?しか聞かないのでそれがどの程度なのかわからないが、だとしたらいちいちパフォーマンス評価のために調べ学習や討論をする時間があるのかな、と。いや、必要なのはとてもわかるしそれが実現できればとても素晴らしいと思うんだけど。じゃあそれを実現するために具体的にどうやって時間を捻出すれば良いのかと思ったりする。先生は本当に大変だ、と「おわりに」を読んで改めて思う。2016/08/14
Largo de Irivitalli
1
キーコンピテンシー・パフォーマンス評価・ルーブリックといった新しい専門用語をきちんと定義し、「使えるレベル」「真正の学習」「教科する授業」といった著者の「ことば」をしっかりと受け止めて読み解きたい良書。2016/01/23