出版社内容情報
植民地近代を語るなかで、世界システム論と東アジア論は相容れない議論になっているが、本論集は、両者の対立を止揚して、研究史を次のステージに進める意欲的な試みである。
内容説明
「植民地主義」はいまだに存在し続けている!東アジアにおける小経営・植民地近代の問題に焦点をあて、世界システム論と東アジア論の相克の中で新しい東アジア史像を模索する。
目次
世界システムと東アジア―小経営・国内植民地・「植民地近代」
第1部 貨幣論と小農論(アジア・アフリカ史発の貨幣経済論;日本小農論のアポリア―小農の土地所有権要求をどう評価するか)
第2部 近代日本の家族と小経営(近代日本の小農と家族・村落; 近代日本における中小工業の成長条件―研究史の論点整理を中心に)
第3部 国内植民地(帝国日本と国内植民地・北海道;アイヌ民族共有財産裁判「歴史研究者の意見書」;琉球史をめぐる論点と実践)
第4部 「植民地近代」論争(朝鮮における「19世紀の危機」;「植民地近代化」再論;韓国における近代的経済成長)
著者等紹介
今西一[イマニシハジメ]
1948年生まれ。現在、小樽商科大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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