出版社内容情報
企業実務に即して導入手続きや運用上の留意点をQ&Aでわかりやすく解説。また、筆者ならではの課題指摘や活用方法も紹介します。企業にとって従業員のメンタルヘルスが経営課題となるなか、うつ病などのメンタルヘルス不調を未然に防止するため、今年12月から従業員にストレスチェック(自身のストレスがどのような状態にあるかを調べる検査)を毎年1回実施することが企業に義務づけられます。
同制度は、実施方法の協議・周知、専門職を含めた実施体制の整備、検査結果に基づく面接指導など、手続きや運用が非常に複雑です。また、従業員に対するプライバシー保護や不利益取り扱いの禁止など、企業が配慮を求められる点も多々あります。
本書は、メンタルヘルス問題に精通した弁護士による監修のもと、企業実務に即して導入手続きや運用上の留意点をQ&Aでわかりやすく解説するとともに、制度運用に関わる政府審議に参画した筆者ならではの課題指摘や活用方法も紹介します。
増田 将史[マスダマサシ]
著・文・その他
石井 妙子[イシイタエコ]
監修
目次
第1章 ストレスチェック制度の概要(導入背景―ストレスチェック制度が導入された背景を教えてください。;目的―ストレスチェック制度の目的を考えてください。 ほか)
第2章 導入の手順(導入前の対応―ストレスチェック制度の導入に際して、必要な対応事項を教えてください。;事業者による方針の表明―事業者による方針の表明として、何を示せばよいですか。また実施要領はどのように策定すればよいでしょうか。 ほか)
第3章 運用の留意点(ストレスチェック;面接指導 ほか)
第4章 運用上の課題(産業医等との契約―ストレスチェック制度の導入に際し、産業医との契約はどのように見直せばよいでしょうか。実施者、面接指導担当医は別の医師と契約が必要でしょうか。;外部機関の選定・活用―ストレスチェックや面接指導を外部機関に委託しようと考えています。外部機関の選定や活用に際し、考慮すべきポイントについて教えてください。 ほか)
著者等紹介
増田将史[マスダマサシ]
2001年産業医科大学医学部卒業、07年よりイオン本社専属産業医を務め、12年よりイオン株式会社グループ人事部イオングループ総括産業医。麻酔科標榜医、日本産業衛生学会専門医・指導医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)。厚生労働省「ストレスチェック制度に関わる情報管理及び不利益取扱い等に関する検討会」委員、厚生労働省委託「ストレスチェック制度に関するマニュアル作成委員会」委員
石井妙子[イシイタエコ]
1979年早稲田大学法学部卒業。86年弁護士登録(第一東京弁護士会所属)、和田良一法律事務所入所。92年太田・石井法律事務所開設。現在、経営法曹会議常任幹事、東京地方裁判所民事調停委員、内閣官房内閣人事局公務員関係判例研究会委員、国土交通省中央建設工事紛争審査会特別委員。08~15年早稲田大学法科大学院非常勤講師(労働法)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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