内容説明
今日、看護が対象とするのは「病人(患者)」にとどまらず「生活をする人」です。そこで役立つのが「人間と自然の統一と調和」を最終目標とする中国の“天人相応”思想をベースとした「中医看護」の理論。より具体的な「自然の陰陽五行の変化に相応した五臓六腑・経絡・気血水」「治未病」「三因制宜」などの考え方は、“その人全体”をみる看護に活かせます。
目次
序論 中医看護の自然生命理論からユニバーサル自然看護モデルへ(中医学・中医看護の普及が必要な理由;「天人相応」という思想から築いた理論と中医学の重要な法則 ほか)
第1部 「中医看護」の自然生命理論(中医看護の誕生;「天人相応」誕生の背景と構成 ほか)
第2部 「中医看護」の活用(日常生活の看護;身体の内部環境と外部環境を統合する看護 ほか)
第3部 「中医看護」の理論から導いたユニバーサル自然看護モデル(中医看護理論と人間・自然・健康・看護に関する重要な概念;「ユニバーサル自然看護モデル」の提唱 ほか)
結語 中医看護と自然の調和による健康と国際平和の実現(自然に発生した“外邪”を避けることで“健康”を保持する;「国際平和」も“看護”に期待される大きな役割 ほか)