内容説明
「その夜学僧たちで満杯のジープの中に口をきく者はいなかった」人と大地の受けた衝撃、放射能の呪縛。アフリカを皮きりに北欧、東欧、バルカン半島、中近東、インド亜大陸をバイクを飛ばし、バスに乗り、ヒッチで移動し、ある時は放浪し、ある時は定住し、23年を過ごした著者が地平線上に見たインド・パキスタンの核実験。旅の途上で異なる宗教の人々と出会い語りあい考える。復讐のサイクルを越えるには?人間どうしの信頼醸成への道は。
目次
三十年の輪廻
ブッダ・プルニマの核実験
チェルノブイリ体験フラッシュバック
ワン デイ アフター
メディア・チェック
吟遊詩人バウルと現代
実験直後のベンガルの村
ダンバット無情
ブダガヤの混血家族
インドの小村の現代史〔ほか〕