出版社内容情報
本書は防衛省防衛研究所図書館の、フィリピン関係陸軍戦史資料の中から日本軍による性管理と性暴力についての資料を調べ、収めたものである。
防衛省図書館に現存する「日本軍」資料そのものが、「慰安婦」の存在を証明する!
日本軍が残した膨大かつ詳細な資料を、 東京の女性グループが丹念に調べ拾い上げ、ひとつながりの資料としてかたちにした。
主 要 目 次
1章 慰安所
解題 16
資料1 揚陸左の如し 慰安所二十四名
内容説明
本書は、防衛省防衛研究所図書館に所蔵されている、フィリピン関係陸軍戦史史料の中から、日本軍文書にみる性管理と性暴力をあらわす資料を収めたものである。すなわち、「慰安所」、強姦や暴行についての記述のあるもの、性病(当時は花柳病という呼び方もあった)についての対策や、軍紀風紀をかかげて性犯罪を取り締まろうとするもの、および占領下の現地の証言・状況等をつたえている資料を収録している。
目次
1章 慰安所(揚陸左の如し慰安所二十四名―一九四二(昭和一七)年五月二九日
慰安所に関する規定―一九四二(昭和一七)年六月六日 ほか)
2章 性病対策(衛生サック五六〇万個―一九四二(昭和一七)年二月二五日
衛生サック一五三〇万個―一九四二(昭和一七)年三月三〇日 ほか)
3章 「性的問題」の取締(強奪強姦等の行為は絶対厳禁す―一九四二(昭和一七)年一月三日
暴行又は猥褻に亘るが如き行為―一九四二(昭和一七)年一月三日 ほか)
4章 現地の証言(抗日伝単‐風刺漫画―一九四二(昭和一七)年五月一九日
通信検閲標準―一九四二(昭和一七)年一〇月二七日 ほか)