出版社内容情報
"日本軍は1941年12月,米比軍の捕虜をバターン半島において約100キロ行進させ,多くの死者をだした。生き残ったアメリカ兵レスター・I.テニーが体験した物語である。"
1.B中隊との兵役 2.奇襲 3.バターン陥落 4.行進 5.最初の収容所 6.ゲリラとの生活 7.バターンへもどってー労働へ 8.カバナチュアン 9.悪夢の船 10.炭鉱 11.第17収容所 12.楽しみとゲーム 13.「打ち首に処す」 14.「爆弾と暴力」 15.「戦争は終わった」 16.「アメリカと日本は友人である」 17.アメリカ人を探して 18.兄と会う 19.フィリピンへもどる 20.やっとわが家へ帰る 21.日本再訪
内容説明
バターン死の行進の生存者で、第二次大戦の日本帝国陸軍捕虜として3年半を生き延びた著者が、その間の逆境への対処の仕方、征服者である敵を憎む自然本能の克服を語る。
目次
B中隊との兵役
奇襲
バターン陥落
行進
最初の収容所
ゲリラとの生活
バターンへもどって―労働へ
カバナチュアン
悪夢の船
炭坑〔ほか〕
著者等紹介
テニー,レスター・I.[テニー,レスターI.]
1920年シカゴに生まれる。1949年マイアミ大学よりBA取得。1967年サン・ディエゴ州立大学よりMA取得。1971年南カリフォルニア大学より博士号取得。アリゾナ州立大経営学部名誉教授。専門は金融論・保険論。現在も企業における隠退計画セミナー・財政金融問題の法廷裁判で専門立会い人をつとめる。第2次世界大戦中は無線技師、戦車指揮官として従軍。バターンの戦闘、バターン死の行進・三井鉱山での強制労働を含む3年半の捕虜生活を経験。戦闘での働き、同僚捕虜支援により多くの栄誉と賞を受賞。1995年に本書を出版し2000年には文庫版刊行。当時のクリントン大統領にも感銘を与え、直筆の手紙を送られている。1999年、カリフォルニア州法の改正に基づき、戦時中の残虐な使役への謝罪と適正な補償を求めて日本企業に対し個人起訴を起こしている
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