内容説明
北海道・樺太へ、ハワイ・満洲・南北アメリカへ。大量に送り出された日本人移民たちの政治統合は、日本およびアジア太平洋地域の秩序にどのようなインパクトをもたらしたのか。移民史・政治史の盲点を克服し、一貫した視点で新たな全体像を描き出す。
目次
近代アジア太平洋地域における日本人の移民と植民
第1部 主権国家・世界市場と移民・植民(北海道の属領統治と大和人移民の政治行動―参政権獲得運動と植民者意識;「内地雑居論争」における移民と植民―開国と民族ナショナリズム;アメリカのハワイ王国併合と日本人移民の政治行動―参政権獲得運動から日本人の「自治」へ)
第2部 帝国・国際秩序と移民・植民(矢内原忠雄の「植民」研究―帝国日本の移民と植民;南樺太の属領統治と日本人移民の政治行動―参政権獲得運動から本国編入反対運動へ;朝鮮・台湾における日本人移民の政治行動;「在満日本人」か、「日系満洲国民」か―「満洲国」における日本人の政治参加)
第3部 国民国家規範と移民・植民(帝国日本の植民者か、「東洋人系市民」か―来領ハワイにおける日系住民の政治行動;南北アメリカの日系住民と第二次世界大戦;引揚げ・戦後開拓・海外移住―戦後の日本・沖縄と移民・植民)
移民・植民と「民族」の政治
著者等紹介
塩出浩之[シオデヒロユキ]
1974年生。2004年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、琉球大学法文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件