内容説明
書字の論理、活字の論理。漢字と仮名による多様な書字活動は、いかにして活字化されたのか。技術のみならず文字の性質や書記様式・言語生活等に注目し、嵯峨本など古活字版から、宣教師らによる明朝体活字鋳造を経て、近代日本の活字組版まで、グローバルな視野で描きだす。
目次
活字の論理―日本語活字印刷史への視角
第1部 古活字版のタイポグラフィ―活字・組版・異版(嵯峨本『伊勢物語』の活字と組版;古活字版の仮名書体)
第2部 漢字鋳造活字の開発―その歴史と背景(ヨーロッパ東洋学・聖書翻訳と漢字活字の開発;中国プロテスタント伝道印刷所の漢字活字)
第3部 近代日本における印刷表現様式の成立(開化の軋み―揺籃期の日本語タイポグラフィ;テクストを分節するもの―句読法の意味)
著者等紹介
鈴木広光[スズキヒロミツ]
1964年愛知県に生まれる。1987年南山大学文学部卒業。1989年名古屋大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、奈良女子大学研究院人文科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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