出版社内容情報
C++中上級者向けベストプラクティス集
本書では、ソフトウェア設計の重要性を理解した上で、変化を考慮した設計を行い、結合を避けるためにインターフェースを分離すること、テスト容易性と拡張性を考慮した設計をすることを促し、C++の鬼門と言われる依存関係と抽象化の管理、拡張性とテスト容易性の向上などにデザインパターンを適用して容易に行えるようにし、開発者の負担軽減を図っています。デザインパターンという古典的な方法論を踏襲しながらも、最新のテクニックを駆使し、モダンで新しいC++の使い方を提案しています。
内容説明
本書は、ソフトウェアを設計する上で大切な39のガイドラインを提示し、広く認知されている重要な設計原則の真意を解説し、テスト/保守/拡張/再利用に優れたソフトウェアアーキテクチャを示します。長年にわたりその価値を実証して来た古典的デザインパターンを応用/発展させ、さらにその後に生まれた新しいデザインパターンとともに、Modern C++での活用方法を解説します。
目次
1章 ソフトウェア設計の技
2章 抽象化の技
3章 デザインパターンの目的
4章 Visitorパターン
5章 StrategyパターンとCommandパターン
6章 Adapterパターン、Observerパターン、CRTPパターン
7章 Bridgeパターン、prototypeパターン、External Polymorphismパターン
8章 Type Erasureパターン
9章 Decoratorパターン
10章 Singletonパターン
11章 最後のガイドライン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Q
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C++言語を使ったソフトウェアプロジェクトの悩みの多くは広く知れわたっているデザインパターンを適切に適用することで回避できるのだよ本。自分は静的なオブジェクト指向言語以外ではデザインパターンはあまり役に立たないという実感を持っているので少し興覚めして読んでしまった。筆者はしきりに「アーキティクチャの境界」をUML図の中で線引きしていて、これは分割コンパイルやライブラリへの依存などモジュールを別々にリリースする際には有用だと感じた。2023/12/12
sho_kisaragi
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C++というよりも書籍内の構造と実装イメージをつけたい、試しに動くコードを動かしてみたいという欲求に駆られて。 メジャーなデザインパターンにおけるメリデメと実際のコードがあわせて具体的に記述されているので、使い勝手がとても良い参考書です。一つ一つをていねいに試していって、自分の血肉とするには良い本です。2023/10/31