内容説明
がんばれない自分、うまくやれない自分。その最大「最低」の象徴として、子どもたちは「ホームレス」の人びとの姿を嫌悪し、憎悪する―。野宿者襲撃は、学校でのいじめの延長線上にある。
目次
第1部 “ゼロ”―大阪「道頓堀川ホームレス殺人」事件1995‐1997(“事件”の原風景(被災地・神戸の金髪少年;道頓堀の“橋の子”たち;「人間」の街・釜ヶ崎;路上に生きた命)
“弱者いじめ”の連鎖(“いじめ連鎖”という地獄;奪われた自尊感情;拘置所から届いた手紙;いじめる側の真意;強者からの断罪;いのちへの謝罪))
第2部 野宿者と子どもたち―川崎の取りくみ1995‐1997(路上から教室へ;大人たちの自問;子どもたちの本音;共生の場)
第3部 いじめの連鎖を断つために―いま、なにができるか1997‐2009(二〇〇九年、冬;暴発する怒り;殺したものと殺されたもの;自尊感情の回復;今、私たちにできること)
エピローグ 大切なただ一人のきみへ
巻末資料 野宿者襲撃事件・略年表
著者等紹介
北村年子[キタムラトシコ]
ルポライター、ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。デビュー作『少女宣言』(長征社・1987)が大きな話題を呼ぶ。以後、女性・子ども・ジェンダーをおもなテーマに取材・執筆活動をすすめ、近年は「いじめ」「ホームレス問題」についての講演や、子育て・子育ち支援のセミナー、自己尊重ワークショップなども精力的におこなっている。2008年、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」を呼びかけ、共同代表となって立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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