目次
第1章 建築家の夢の実現へ―バルセロナに移住(カザ・ビセンス;別荘エル・カプリチョ)
第2章 運命を決定づけるパトロン、グエイとの出会い(グエイ別邸;グエイ邸;グエイの酒蔵;テレジア学院;アストルガの司教館;カサ・デ・ロス・ボティネス;ベリェスガール;聖山モンセラットの「栄光の第一秘跡」;マリョルカ大聖堂の修復;カザ・カルベット)
第3章 ガウディ集大成の豊饒な建築作品群(カザ・バッリョ;カザ・ミラ;グエイ公園;クルニア・グエイ教会;サグラダ・ファミリア贖罪聖堂)
著者等紹介
入江正之[イリエマサユキ]
1946年生まれ。建築家。早稲田大学理工学部建築学科教授。工学博士。1977~78年バルセロナ工科大学ガウディ講座留学。1990年「アントニオ・ガウディ・イ・コルネットに関する一連の研究」で日本建築学会賞受賞。建築作品に『実験装置/masia2008』(第22回村野藤吾賞)、『行燈旅館』(日本建築学会作品選奨)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
85
スペインの建築家ガウディの生涯と作品を紹介する本。年代順に紹介しているのでガウディってこういうの!とすぐ思い浮かぶような曲線が多用されたウニャウニャした感じの(グエイ公園やカザ・ミラなど)はわりと後期のものだということが分かった。でもそれ以外にも若い頃の作品(カザ・ビゼンスやグエイ邸など)もみんな独特の色使いとか細部まで手を抜かず作り込まれている感じは同じかも。そういうのとは別に色使いのシンプルなの(アストルガの司教館やカサ・デ・ロス・ボティネスなど)も好きだなあ。2017/01/03
紫 綺
62
「オリジン」のお供に。写真が多くて綺麗なので、さらに臨場感バツグン♪2018/11/28
那由多
16
年代順に掲載されており、ガウディ建築特有の曲線と色彩を使用していない建築物も知れて興味深かった。シックな建築も、よくよく見ればスタンダードとは違うスタイルで、これはこれで魅力的だった。グエイがパトロンだったことも初めて知った。注文をつけるなら、壁面やグリルやファサードの細部をクローズアップして欲しかった。キノコの飾りが〜云々と書かれてても、どんな風になってるのか見分けがつかなかった。2019/11/18
T.Y.
5
モノが建築なので、ちゃんと平面図と立面図、それに外観から内装の細部までの写真が複数が載っているのが実にいいところ。ガウディの建築はフォルムも特徴的だが、装飾彫刻も面白い。ガウディの生涯からパトロンのこと、大学卒業時に書いた建築論に同時代人による批評までバランス良く押さえられていて、「もっと知りたい」シリーズらしい安定の出来。2014/07/27
国見
4
著者は早大教授の建築家。ガウディの代表的な建築、彼とパトロンの経歴、当時の時代背景などがまとめられている。ビギナーズ・シリーズのため、写真や図表が多く、当時の歴史や建築に明るくない自分にも読みやすかった。2015/05/09