内容説明
本書の1~3章では、タンパク質の構造の成り立ちを、それを支える非共有結合力とともに、構成するアミノ酸側鎖の機能とのかかわりから立体構造まで系統的、階層的に解説した。4章では、構造生物学で用いられるX線結晶解析と核磁気共鳴(NMR)の手法の要点を簡潔に解説した。5章では、タンパク質の機能と酵素反応の解析を、タンパク質のリガンドとの結合とコンホメーション変化の解析という観点にたって、基礎的なところからかなり高度のところまで詳細に解説した。6章では、遺伝子のクローニングから変異の導入、遺伝子発現というタンパク質工学に必須の遺伝子工学の基礎的な知識と手法を解説した。7~11章では、構造生物学を基にタンパク質工学の手法を導入して、タンパク質の構造と機能の理解をいっそう深めた、代表的な5種類の酵素の研究成果を初学者にもわかりやすいように解説した。
目次
1章 タンパク質の構造
2章 タンパク質の構造と機能にかかわる結合力
3章 タンパク質の高次構造
4章 タンパク質の高次構造の決定法
5章 タンパク質の機能と酵素反応
6章 遺伝子工学の基礎
7章 アミノアシルtRNA合成酵素
8章 NAD、NADPを補酵素とする脱水素酵素
9章 プロテアーゼ
10章 リゾチーム
11章 アミラーゼ
著者等紹介
松沢洋[マツザワヒロシ]
1938年栃木県に生まれる。1964年東京大学農学部卒。現、青森大学工学部教授。専攻はタンパク質工学、分子生物学。農学博士
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