出版社内容情報
かつて一兵士として中国大陸をさまよった著者が、日本敗戦50年を迎える九五年夏、日中両軍激戦の戦跡、香港、広州、仏州、桂林、黄山、南京を旅し、人々との交流を綴る。変容する中国と変わらない中国のはざまを旅する辛口のガイドブック。
内容説明
日中戦争とは何であったのか。香港、広州、仏山、桂林、黄山・南京…半世紀を経た古戦場をたどり、日中平和への途をさぐる。
目次
日中戦争緒戦の疑惑
広州、流花橋に哭く
仏山、祖廟に懐う
桂林、奇峰変わらず
黄山、戦禍なき桃源郷
南京、八月十五日の真昼
「上海・飯田桟橋」考
湘郷の囮小隊
戦友会聞き書き「あのときの恥は、今も恥か」
佐田の岬に沈みゆく
祖国愛こそ、平和への途