柑橘類と文明―マフィアを生んだシチリアレモンから、ノーベル賞をとった壊血病薬まで

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  • サイズ B6判/ページ数 309,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806714934
  • NDC分類 625.3
  • Cコード C0020

出版社内容情報

ヨーロッパ文化に豊かな残響を届け続ける柑橘類の文明史をイタリアの明るい陽光のもと香り高く描く。サンデータイムス・ベストセラー

オレンジのふるさとであるヒマラヤ山麓の村から、
古代ローマ、ルネッサンス期フィレンツェのレモン庭園、シチリア島のブラッドオレンジ――
ゲーテの詩作から、イギリス海軍、香水産業まで。
ヨーロッパ文化に豊かな残響を届け続ける柑橘類の文明史をイタリアの明るい陽光のもとで香り高く描く。
数々の受賞に輝くサンデータイムス・ベストセラー、待望の日本語版。

序章 レモンの香り

第1章 奇妙な果実――ルネッサンス時代のトスカーナ州の柑橘類コレクターたち
コラム 教皇の食卓

第2章 黄金の林檎――分類学の大混乱
コラム アマルフィの一日

第3章 ヨーロッパで一番の日当たり――「恋人たちの青白い顔のような」シチリア島のレモン
コラム 抗壊血病薬

第4章 黄金の鉢いっぱいの苦いレモン――シチリア島西海岸のとてつもない富
コラム シチリア島のマーマレード作り

第5章 夕日に染まるオレンジ――エトナ山の陰にブラッド・オレンジあり

第6章 出来の悪い子――甘やかされたリグーリアのキノット
コラム ザガラの甘い香り

第7章 頑なな狂気――ガルダ湖畔のリモナイア
コラム イブレアのオレンジ合戦

第8章 緑の黄金――カラブリアと、世界一高価な柑橘類

第9章 比類なき収穫――リヴィエラ・デイ・チェドリで

訳者あとがき

巻末付録 柑橘類を知る情報ノート
 柑橘類年代記
 イタリアの見どころ
 注釈
 参考文献
 索引

【著者紹介】
ヘレナ・アトレー(Helena Attlee)イタリアを旅し、イタリアで働いた経験を足がかりに、イタリア史における柑橘類栽培の歴史や、イタリアのガーデニング・庭園設計についての著書を多数出版、雑誌への寄稿も多い。日本の庭園に関しても造詣が深く、2010 年には"The Gardens of Japan"を出版した。イタリアをはじめとして、世界各地で歴史をふまえたガーデンツアーガイドを多数開催している。

内容説明

オレンジのふるさとであるヒマラヤ山麓の村から、古代ローマ、ルネッサンス期フィレンツェのレモン庭園、シチリア島のブラッドオレンジ―ゲーテの詩作、イギリス海軍、香水産業まで。ヨーロッパ文化に豊かな残響を届け続ける柑橘類の文明史をイタリアの明るい陽光のもとで香り高く描く。数々の受賞に描くサンデータイムス・ベストセラー、待望の日本語版。

目次

序章 レモンの香り
第1章 奇妙な果実―ルネッサンス時代のトスカーナ州の柑橘類コレクターたち
第2章 黄金の林檎―分類学の大混乱
第3章 ヨーロッパで一番の日当たり―「恋人たちの青白い顔のような」シチリア島のレモン
第4章 黄金の鉢いっぱいの苦いレモン―シチリア島西海岸のとてつもない富
第5章 夕日に染まるオレンジ―エトナ山の陰にブラッド・オレンジあり
第6章 出来の悪い子―甘やかされたリグーリアのキノット
第7章 頑なな狂気―ガルダ湖畔のリモナイア
第8章 緑の黄金―カラブリアと、世界一高価な柑橘類
第9章 比類なき収穫―リヴィエラ・デイ・チェドリで
巻末付録 柑橘類を知る情報ノート

著者等紹介

アトレー,ヘレナ[アトレー,ヘレナ] [Attlee,Helena]
イタリアを旅し、イタリアで働いた経験を足がかりに、イタリア史における柑橘類栽培の歴史や、イタリアのガーデニング・庭園設計についての著書を多数出版、雑誌への寄稿も多い。日本に庭園に関しても造詣が深く、2010年には“The Gardens of Japan”を出版した。イタリアをはじめとして、世界各地で歴史をふまえたガーデンツアーガイドを多数開催している

三木直子[ミキナオコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997年に独立。海外のアーティストと日本の企業を結ぶコーディネーターとして活躍するかたわら、テレビ番組の企画、クリエイターのためのワークショップやスピリチュアル・ワークショップなどを手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

15
図書館本。題名は仰々しいが原題は「The Land Where Lemons Grow」ゲーテの詩の一部だ。表紙はウィリアム・モリスのオレンジの版画。訳題からは想像つきにくいが、柑橘類とイタリアの歴史がメイン。文面から柑橘類の香りが漂ってくるようだった。情報量が多いので、読むのに時間もかかったし、キノットの飲料を買ってしまったり、柑橘類の精油選びに行ったり。「食の図書館」シリーズで「オレンジの歴史」「レモンの歴史」も読んだので、ワタクシこの分野なかなか詳しくなりましたよ。2017/09/26

紙狸

14
2015年刊行。原著は、英国の日曜紙の連載をまとめたもので2014年刊行。いかにも週末のゆったりとした時に読むのにふさわしい。ひたすらイタリアの柑橘類について語り続ける。現地ルポ、歴史の蘊蓄、料理のレシピ・・・。イタリア・シチリア島で柑橘類の栽培がさかんになる過程で、果樹園の警備や灌漑水確保等々の関係で、地主層からマフィアが生まれた。(「マフィア」という言葉はパレルモの方言で「大胆な」「美しい」を意味するmafiosoに由来する)2021/11/06

きのたん

9
レモンは風通し。オレンジは密集。Lumiaは南イタリアのスウィートレモン。ヨーロッパには昔シトロンしかなかったとは、Sorryとしか言いようがない。変異種を意味するイタリア語のビッザリーアはたぶん英語のBizarre(奇抜)と同じ意味だろうな。やはり細胞融合はあるんだ。レモンは北に行くほど苦いらしい。寒いと嫌なのはわかるが暑すぎて嫌ということはないのか。「レモンの実るところ」とは、常世の楽園に違いない。2019/12/07

rinakko

7
再読。昔から北ヨーロッパの人々が抱き続けた地中海南部への憧れ、その心象風景としての “レモンの花咲く国” をめぐる紀行文であり、イタリアとその柑橘類の物語を紹介するエッセイでもあり。突然変異のキメラ(例えば仏手柑のような)が珍重されたメディチ家の柑橘類コレクションについて、シチリアに富をもたらしたレモンの果樹園がマフィアの台頭を招くことになった経緯、大量のオレンジが武器として使われるピエモンテ州のオレンジ合戦を見物した話…などなどとても面白かった。アマルフィ・レモンを使ったカラマラータの美味しそうなことよ2023/11/27

空飛び猫

5
イタリアと柑橘類の関係。 気候風土、そして歴史宗教。 様々な要素がイタリアを金の林檎の地に。2018/04/07

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