おひとりさまでも最期まで在宅―平穏に生きて死ぬための医療と在宅ケア

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  • サイズ B6判/ページ数 239,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806714552
  • NDC分類 498
  • Cコード C0095

出版社内容情報

最期まで自分らしく生き、自分らしく旅立つための在宅医療と在宅ケア。その上手な利用の仕方を、本人と介護家族のニーズで紹介。

老いは誰にでもやってくる。その時に必要な医療と介護。
最期まで自分らしく生き、自分らしく旅立つための在宅医療と在宅ケア。その上手な利用の仕方を、徹底した取材と豊富な事例をもとに、本人と介護家族のニーズで紹介。

国は「病院」から「在宅」へと言うけれど……
「退院難民」・「介護難民」にならないために、本人と家族がこれだけは知っておきたい在宅医療と在宅ケアとそのお金。

はじめに
第1章 いま、なぜ「在宅」なのか
自宅で死ねなくなった日本人
いま、なぜ「在宅医療」?
国が進める「在宅」時代
「看取り」が中心ではなかった在宅医療
認知症の人のQOLを支える在宅医療……私の場合
生きるための在宅医療……麻子さんの場合
看取るための在宅医療……幾代さんの場合
コラム 昌子さんの意見
第2章 「在宅ケア」を実現するための準備
退院から在宅療養をスムーズにつなげる
突然、退院してほしいと言われて
退院後のことは入院直後から
「退院支援」へと動き始めた病院
退院後の生活をどう支えるか
病気によって退院支援は変わる
リハビリが必要な人の自宅復帰支援
末期がんの人の自宅復帰支援
医療情報を病院からもらってくる
がんの相談はまず「がん診療連携拠点病院」で
緩和ケアについて知る
自宅での緩和ケア(在宅ホスピス)
認知症の人の自宅復帰は?
厚労省が方針転換した認知症ケア
地域で認知症をどう支えるか
退院前の話し合いは家族全員で
退院前に病院と話し合っておきたいこと
胃ろうを勧められたら
胃ろうはつける前に医師とよく相談を
退院後の行き先は、「転院? 施設? それとも自宅?」
老人保健施設(老健)に入る
療養病床(医療型・介護型)に入る
介護付き有料老人ホームに入る
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入る
コラム 勝さんの意見
第3章 在宅医療を始める
「在宅療養」を支えるネットワーク
春奈さんの帰還を支えたチーム
在宅医や訪問看護師をどう探す?
在宅医
在宅医療を支える在宅療養支援診療所
在宅医はどう選ぶ?
病院の医師と在宅医のちがい
在宅医はどんなことをするのか
在宅医の訪問は月二回が基本
患者と家族が病院に望むこと
訪問看護
訪問看護には主治医の「指示書」が必要
訪問看護は医療保険?介護保険?
訪問看護師はどんなことをするのか
訪問リハビリテーション
リハビリとは尊厳の回復
在宅リハビリはどんなことをやるのか
理学療法士の仕事を見る
廃用症候群を防ぐリハビリ
訪問リハビリを行う療法士たち
リハビリも退院後は基本的には介護保険
保険適用もできるマッサージや鍼とは?
訪問歯科医
「口腔ケア」の二つの目的
「食べられる口」は「生きられる口」
「食支援」はこんなふうに行う
訪問歯科医と「食支援」の利用料は?
訪問薬剤師
薬の専門家としての「在宅」への参加
コラム なぎささんの意見
第4章 介護保険を使いこなす
「介護」の準備、してますか?
まずは「要介護認定」の申請から
要介護度が認定されたら
本人仕様のケアプランとは
在宅療養を助ける介護サービス
医療の必要な人が通えるデイもある
三つの機能をもつ小規模多機能型居宅介護
ショートステイにも「医療型」が
介護保険には二四時間対応のサービスもある
介護保険以外のサービスも上手に利用する
在宅ケアのお金のストレスを減らす
医療が必要になったときのお金
医療費が高額になってしまう場合には?
在宅ケアでは公的支援を賢く使う
六五歳未満でも介護保険サービスが受けられる
自立支援医療制度を利用する
医療費を軽減する基本は「高額療養費制度」
高額療養費にもさらに裏ワザが
医療費と介護費を合算できる制度もある
医療費控除もこれだけ利用できる
コラム 真樹子さんのつぶやき
第5章 在宅ケアをスムーズに進めるために
家族の「介護力」と本人の「自分力」
在宅介護の最低条件は「食事」と「トイレ」
在宅ケアの6W2H
負担が集中しない「介護」とは?
福祉用具の力を引きだす相談員
介護保険で住宅環境を整えるには
寝たきりゼロへの10か条
「寝かせきりにしない」ための在宅ケア
褥そうはなぜできるのか
高齢者用の食事もさまざま
医療と介護をつなげる「連絡ノート」
「医療行為」ってどんなこと?
在宅で使われる医療機器
さまざまな栄養法と医療機器
コラム 侑子さんの意見
第6章 平穏な看取りを迎えるために
「平穏死」を望む時代
さまざまな在宅での「看取り」
病院での看取りになることも
在宅療養患者の八割は認知症?
認知症で大切なのは薬の整理と管理
認知症の人の終末期をどう支えるか
がんの看取り
がんのターミナルとは
自宅看取りのこころがまえ
家族で一緒にエンゼルケアを
救急車を呼ばないで
おひとりさまでも「最期まで在宅」は可能か
最期の味方はホームホスピス?
事前指示を忘れずに
事前指示は具体的に

あとがき
付録 資料編1(巻末より)
1.介護
■介護サービスとその費用
■居宅介護サービス
■施設介護サービス
■介護保険外のサービス
■介護にも「高額介護サービス費」がある
2.医療
■医療費軽減のために利用できる制度
高額療養費制度
入院時食事療養費で、食事代が減額に
難病などの特定疾患には、医療費の助成が
福祉制度を利用して助成を受ける
■障害者手帳を取る
■自立支援医療制度を利用する
■無料低額診療制度という制度も
3.医療と介護
■高額医療・高額介護合算制度
4.在宅医療と診療報酬
■訪問診療にかかるお金
■訪問看護にかかるお金
■訪問リハビリテーションにかかるお金

【著者紹介】
1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。『ユリー日系二世NYハーレムに生きる』(文藝春秋)などを出版した。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移し、『おひとりさまの「法律」』、『男おひとりさま術』(ともに法研)、『おひとりさまの終活-自分らしい老後と最後の準備』(三省堂)を出版。今回は、在宅医療と介護の現場に入り、徹底した取材で本書を執筆。豊富な事例をもとに、本人と家族のニーズでガイドした。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」がモットー。

内容説明

老いは誰にでもやってくる。そのときに必要な医療と介護―。最期まで自分らしく生き、自分らしく旅立つための在宅医療と在宅ケア。その上手な利用の仕方を、徹底した取材と豊富な事例をもとに、本人と介護家族のニーズでガイド。

目次

第1章 いま、なぜ「在宅」なのか
第2章 「在宅ケア」を実現するための準備
第3章 在宅医療を始める
第4章 介護保険を使いこなす
第5章 在宅ケアをスムーズに進めるために
第6章 平穏な看取りを迎えるために
付録 資料編

著者等紹介

中澤まゆみ[ナカザワマユミ]
1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金平糖

11
自宅と施設の国境は「食事」と「トイレ」。「おひとりさまでも」に魅かれ読んだが、独居老人主体の本ではなく肩透かし。アンケート結果を活用しようと個人の例を何例も挙げているため欲しい情報がなかなかピックアップし辛い。しかし「平穏な看取りをむかえるために」は参考になった。『平穏死を望むのならば救急車を呼んではいけない』何故ならば望まない延命治療をされるからに目から鱗。『在宅医は死後24時間以上経っていても死亡診断書を書くことができる』そうで、在宅医の必要性を感じると共に、往診と訪問介護の違いが勉強になった。2013/06/04

ヨハネス

5
母の看取りは食事とトイレが無理で自宅ではなく施設だったけど、病院ではなかったので理想的な旅立ちをさせられたと思う。やはり食事とトイレが境目かも。病気なら病院でも仕方ないけど、延命治療拒否の具体的な例文が紹介されているので活用するといい。・・と他人事なのは、まだ遠い未来のことと思っているからかな。医療器具はどんどん進んで、自宅で使えるようになっているそうだけど、点滴やカテーテルなんかつながれたら自宅でもいやだ。自宅で亡くなったら慌てて救急車を呼ばず、24時間以内にかかりつけ医を呼び死亡診断書を書いてもらう。2018/05/29

紅井流星

2
この4月に父が施設でなくなった。在宅介護も考えたのでこの本を読んだが、最後まで在宅介護は難しな。ましておひとりさまならなおさらです。2015/03/11

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