内容説明
男は顔、形ではない。また、苦難が男をして智者にする。軍師は、まぎれもなく実力本位の登用がなされた男の中の男であった。戦国乱世の華ともいえよう。彼らの生きざまは極めて人間臭く、ほとんど現代人の喜怒哀楽と同じといえる。本書では、戦国乱世を生き抜き、時代を演出した軍師15人を取り上げる。
目次
第1章 主君に殉じた智略の軍師たち(山本勘助―片足が不自由で片眼、異能の軍師 甲州流軍学を創始;宇佐美良勝―主君の政敵と入水自殺 越後流軍学の祖;立花道雪―雨中に「雷獣」を斬る大友宗麟が振心服した軍師;片倉小十郎―秀吉をあざむく智略の持ち主伊達政宗の信頼を得る)
第2章 乱世を闘い抜いた異色の軍師たち(山中鹿之助―三日月の兜で獅子奮迅 主家の再興に命を賭けた男;黒田官兵衛―備中高松城の水攻め 張良にも似た希代の謀臣;島左近―「関ヶ原」に賭けた老練の策略家 石田三成と運命を共にする;直江兼続―上杉景勝の名補佐役 家康に敢然と立ち向かう)
第3章 悲運と功名の軍師たち(明智光秀―信長の天下取りを演出した男 山崎の露と消えた十一日天下;松田憲秀―関東の雄・北条家の重鎮 裏切り者の汚名を着る悲劇;小早川隆景―毛利一族の舵取り役 厳島の戦いで大活躍する)
第4章 天下取りを演出した軍師たち(竹中半兵衛―秀吉に仕えた天才軍師 “死してなお手柄を立てる”;真田幸村―「赤備え」は至誠のしるし 孤塁を守って壮烈な最期;鳥居元忠―少年家康の傅役軍師 伏見城を枕に決死のいくさ;本多正信―「大阪の陣」の仕掛人 徳川家を磐石不動にした名軍師)
著者等紹介
堀和久[ホリカズヒサ]
1931年、福岡県に生まれる。日本大学芸術学部の映画学科を中退。1977年、「享保貢象始末」で第51回オール讀物新人賞を受賞し、作家活動に入る。1991年、「長い道程」で第2回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ぶちゃお