シュルレアリスム、その外へ

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784806041221
  • NDC分類 704
  • Cコード C1095

内容説明

希有な存在である瀧口修造のシュルレアリスムの精神を引き継いできた著者のさらに視野を広げた鋭い芸術論集。

目次

1(木下杢太郎の日記、植物画;「革命」の石川啄木;鑑賞、『赤光』の斎藤茂吉;大石田の斎藤茂吉;『山西省』の宮柊二 ほか)
2(西脇順三郎の絵画;透明な針あるいは「死者たち」の眼―澤村光博の詩を読む;吹きなびけ、空に残灰―追悼澤村光博;厳格な睥睨―北川冬彦、澤村光博追悼;萩原朔太郎と言論統制 ほか)

著者等紹介

鶴岡善久[ツルオカヨシヒサ]
1936年(昭和11)4月13日千葉県茂原市に生まれる。1960年(昭和35)明治大学文学部卒業(卒論の指導教授は唐木順三)。1962年(昭和37)今大路葉子と結婚、二児をもうける。同年瀧口修造と出会い生涯に渡って大きな影響を受ける。公立学校教員を経て青山学院女子短大、敬愛大学で文学と美術を講じた。図録解説多数。NHK日曜美術館、フジテレビテレビ美術館などにも出演。元日本文藝家協会、日本現代詩人会々員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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A.T

25
著者はアンドレ・ブルトンの1924年シュルレアリスム宣言から少し後の 1936年生まれ。その頃の日本の芸術活動をシュルレアリスムの観点から批評してきた。シュルレアリストと存在してこなかったものも、また真逆の作家も対比させたりと面白い。「赤光」斎藤茂吉、「山西省」宮柊二、「革命」石川啄木…と意外な作家の苦悩の仕方。「鎌鼬」細江英公、「舞踏」土方せん、「フォトコラージュ」岡上淑子…昭和を代表する面々は当然。それと北海道根室の落石岬元灯台をアトリエにした池田良二。毎年夏のオープンイベントはいつか行ってみたい。2020/05/16

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