内容説明
コミュニケーションの自立に向けて―“ことばの発達”のメカニズムと支援のポイントをわかりやすく解説。
目次
第1章 ことばは声のコピーからはじまる
第2章 喃語を育てる親子の絆
第3章 ことばのスタート
第4章 コミュニケーションは絵本・歌、そして遊びで育つ
第5章 左脳・右脳の役割発達とシンボル化
第6章 日本語に独特な字を読むメカニズム
第7章 字を書くメカニズム
第8章 文章を書くために必要な作業記憶と実行機能
第9章 ことばにつまずいている子どもへの対応
著者等紹介
竹下研三[タケシタケンゾウ]
鳥取大学名誉教授。NPO法人子ども相談センター診察医兼代表。1961年、九州大学医学部卒業。インターンの後、同大学小児科に入局。78年、鳥取大学医学部に移り、助教授、教授、医学部長を経て、2001年に退官。翌年より9年間、第一福祉大学(現・福岡医療福祉大学)教授。鳥取大学在職中は、厚生省、文部省の発達障害研究の主任研究者、国際発達障害シンポジウムの代表などを務める。退職後は、NPO法人子ども相談センターを設立し、発達問題のセカンドオピニオンを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じゃがたろう
2
図書館本。テレビやスマホに過度に頼るデジタル育児は、子どもの発達に何らかの弊害を生じさせている気がする。かな文字は角回領域、漢字は紡錘状回の関与が指摘されている。すなわち、かな文字は音韻化の関与、漢字は形態想起の関与が大きい。2017/11/04
munesan
0
脳科学の観点から発達に関する書籍はなかなか見つからなかったので、興味深かったです。また、対応についての解説や、テレビ等の一方通行なコミュニケーションが脳にどのような影響を与えるのかも大変参考になりました。随時、対応する児童に合わせて読み返したいと感じます。2016/06/30
よみな
0
脳の構造、神経回路で書いてあるのは非常に理論的で良い。が、母親が子どもとの時間をうんぬん、が最後に出てきて、その点だけは非常にガッカリした。2016/04/18
シロクマとーちゃん
0
ことばの理解は経験やこころの働きによって進む。ことばを使うことは自分自身に語りかけることでもあるから、人格の成長にも欠かすことはできない。従って、ことばの発達のために一番必要なのは家庭や近所のこどもたちとのコミュニケーションだ。単に本を与えたり、テレビを与えたりしてもことばは育たない。2014/01/28