内容説明
変革の時代の「新しい風」。1点の作品に焦点を合わせた作品分析によって、さらに時代を俯瞰した視点から論じる、「新古典主義」時代のフランスの美術と建築の展開に迫る論考8篇を収録。
目次
新古典主義美術とは何か―フランス絵画の場合を中心に
ジャック=ルイ・ダヴィッド“サビニの女たちの仲裁”―公衆のための「歴史画」(望月典子)
ジャン=オーギュスト=ドミニック・アングル“アンジェリカを救うルッジェーロ”―物語画家の蹉跌(栗田秀法)
アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾン“大洪水の情景”―新古典主義の超越と革新(新畑泰秀)
フランソワ・ジェラール“ダフニスとクロエ”―新古典主義におけるロマンティック・ムーブメント(安室可奈子)
ピエール=ポール・プリュードン“ゼフュロスによって運ばれるプシュケ”(小林亜起子)
革命期から第一帝政期までのフランス新古典主義建築(中島智章)
ダヴィッドとその弟子たち、そして、批評家ドゥレクリューズ