目次
1 ニコラ・プッサンと近世図像学(ニコラ・プッサンの、パリ在住、二十代の青春―アンドレ・フェリビアンの著作『対話』を物語画制作の視点から読む;ニコラ・プッサンとジャン・ルメールによる共同制作―“父の剣を見出すテセウス”を中心に;ニコラ・プッサン作“ポリュフェモスのいる風景”―四大元素とケレスのシチリア神話;ニコラ・プッサンの「聖家族」―一六五〇年前後のフランスでのプッサン受容を手掛かりに;プッサン作“ダフネに恋するアポロ”(一六六四年)―自然学的寓意をめぐって ほか)
2 図像学の展開と美術理論(アーノルト・ハウブラーケンの『ネーデルラントの画家たちの大劇場』における「素描的(tekenachtig)」
ゴブラン製作所とアカデミーのサロン―歴史画家たちの競合の舞台
ジャン・シメオン・シャルダン“デッサンの勉強”と画中彫刻“踵に小翼をつけるメルクリウス”―スウェーデン王妃ロヴィーサ・ウルリカの注文と一七四八年のサロン展示をめぐって
フランス革命図像学の現在―恐怖政治とカリカチュア
ピエール・ジュリアン“プッサン像”(ルーヴル美術館)―アンシァン・レジーム末期の偉人像表現をめぐって ほか)