現代の記念物崇拝―その特質と起源

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  • サイズ B6判/ページ数 100p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784805505595
  • NDC分類 709
  • Cコード C3070

出版社内容情報

オーストリアの文化財保護法を起草したリーグルの文化財に対する価値の概念を定立した文化財保存に必携の理論書。

目次

1 記念物の価値とその歴史的展開
2 記念物崇拝における記憶の価値の位置づけ(経年価値;歴史的価値;意識的記憶の価値)
3 記念物崇拝における現在的価値の位置づけ(使用価値;芸術価値)

著者等紹介

尾関幸[オゼキミユキ]
1967年、東京都生まれ。2000年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2002年、ベルリン自由大学(ドイツ)にて博士号取得。日本学術振興会特別研究員、東京大学助手、京都造形芸術大学助教授を経て、2006年より東京学芸大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハイツ黒猫

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かつて存在していたが、今は失われてしまったもの全てを、我々は「歴史的」と呼ぶ。 古代美術に限定し、価値評価を行うという愛国的態度において、まだ明確な繋がりを保っていた時代は、経年価値と言うものが存在していなかった。現代性の対局にあるのが経年価値なのだが、完結性の欠如を性質として捉えると、新しい作品における完結性の欠如は不要との認識になる。 歴史的価値の擁護、修復において果たして経年価値をどこまで優先させるべきか? リーグルの論文集は、美的概念に置いては同意しかねるが、本当に面白いのだ。 2013/07/08

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