内容説明
フロイトと並んで20世紀心理学を牽引したユング。フロイトが幼児期の願望や心の傷が人生に与える影響を重視したのに対し、あくまで無意識の世界を重く見て、それが意識の偏りを補って心の幅を広げる働きをすることに力点を置いたユング…本書は、ユングが試行錯誤をくり返し、無意識の世界を汲み上げる方法を切り開いていったプロセスに迫る。『ユング自伝』から代表的な著作となる『元型論』。世にも珍しい『赤の書』からユング心理学の総決算となる『アイオーン』まで。前作『短歌で読む哲学史』に続いて、ユングの生涯にわたる著作をほぼ時系列に取り上げながら、難解だとされるユングの学説を“短歌”にまとめることでポイントを押さえ、読み進めると知らず知らずのうちにユング通になる、唯一無二、画期的なユング心理学入門書!
目次
第1章 入門的な著作
第2章 中心的な著作
第3章 内面との対話
第4章 批評と宗教観
第5章 錬金術
第6章 共時性と自己
著者等紹介
山口拓夢[ヤマグチタクム]
1966年、東京生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。札幌大学女子短期大学部教授。専攻は西洋哲学・神話学。哲学やギリシア神話のみならず、心理学、人類学、宗教学など文系分野全般に関心を抱き、その深い知識を基に数々の文章を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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