我々は人間なのか?―デザインと人間をめぐる考古学的覚書き

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  • サイズ A5判/ページ数 319p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784802510776
  • NDC分類 757.04
  • Cコード C3070

内容説明

近代デザイン/建築を問い直しつつ、先史時代から現代までの「人間」を発掘する。“are we human?”―我々は人間なのか?今、デザインに求められるのは、この問いだ。

目次

デザインという鏡
変化する人間
デザインの衝撃
人間の発明
装飾する種
ユートピアだより
よいデザインは麻酔である
健康のデザイン
人間中心デザイン
摩擦のないシルエット〔ほか〕

著者等紹介

コロミーナ,ビアトリス[コロミーナ,ビアトリス] [Colomina,Beatriz]
1952年スペイン生まれ。プリンストン大学建築学部教授、メディア&モダニティ・プログラムの創設者にしてディレクター。建築、芸術、性、メディアに関する問題を横断的に扱っている。第3回イスタンブール・デザイン・ビエンナーレの共同キュレーター

ウィグリー,マーク[ウィグリー,マーク] [Wigley,Mark]
1956年ニュージーランド生まれ。コロンビア大学GSAPP学部長。1988年、建築家フィリップ・ジョンソンとともにMoMAの「Deconstructivist Architecture」展のキュレーターを務める。2005年にはレムコールハース、オレ・ボウマンとともに建築雑誌『Volume』を創刊する。第3回イスタンブール・デザイン・ビエンナーレの共同キュレーター

牧尾晴喜[マキオハルキ]
1974年、大阪生まれ。建築やデザイン関係の翻訳を手がけている。フレーズクレーズ代表

伊村靖子[イムラヤスコ]
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)講師。近年は、美術とデザインの関係史に関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カエル子

3
“デザインは、個人や集団が求めるものを与えるのではない。のちに求めていればと思うものを与え、我々はあたかもそれを求めていたかのようなふりをするのだ”とか、“もし、現在の「人間」の定義に疑問を投げかけるデザインだけがデザインであるとしたらどうだろうか?”とか、刺さりまくるデザイン史を論じながらの壮大な哲学の書…だと思う。きっちり書評を書くには再読が必要となる本でした。2018/06/10

iwtn_

2
デザインが人間をリ・デザインし続け、そして現在もそれは続き、スマホによってベッドにまで仕事やパブリックが侵攻してきている、というような主旨を汲み取った。まあデザイナーさんはそうかもしれない。とはいえ、コロナ禍でわかったのは、引きこもりばかりでは世は回らず、情報化は進んだが、まだ物理的に動ける機械との融合はそれほどでもない、という感じ。特に固定給付金などは、日本は情報化さえそれほど進んでいないことを浮き彫りにした。しかし、常に人間(デザイナー)は人間を再設計・再定義・再認識・再実装し続けてきたのは間違いない2020/07/25

水原由紀/Yuki Mizuhara

1
異様な熱量の困ったマニフェスト。『人間はガジェットではない』とかに近い。近代デザインがそもそも工業化され規格化された人間やポストヒューマン的な存在へのある種のカウンターであったという話から、睡眠という最後の私的領域と労働が溶け合うまで。人間が環境改変的であるということとそれが人間それ自体を常に既にデザインし直すというのは、それはそうね、という感。元気な本だった。2022/02/10

doji

1
通史として読むといかに20世紀が不安に満ちた世紀だったのだなあとおもってしまう。そして本書の主張の通り、そういった不安から心身を守るものとしてのデザインを通して、人間は人間をリ・デザインし続けているし、それがそのまま人間たらしめているというのととても奇妙だけれど納得してしまった。引用にもあったけれど、ニーチェまさしく喜劇というべきか、なんともいえない気持ちになる。2019/02/12

hidemaro

1
デザインを通して人間はリ・デザインされている。DNAのナノレベルの話から、建築・宇宙のスケールまでデザインし、人間をリ・デザインしてきた。 // すべての行為は広義のデザイン=人間の定義を問うことはデザインについて考えること。 // 人間的言説と非人間的言説がごちゃごちゃになっているという話が中盤あったが、咀嚼しきれず。再読必至。 // 最終部に筆者の主張。デザインは無意識を覆い隠していて、その行為自体が一旦精神分析にかけられるべき。情報革命が浸透しできあがったハイブリッドな世界でのデザインが必要である。2019/01/18

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