内容説明
不安と混沌の時代をいかに生きるか。50年以上にわたり第一線で活躍し続けてきた円熟の作家と、45歳で円覚寺派管長となった禅僧がここに会し、縦横に語り合った。
目次
第1章 咲いた花は必ず散る―松原泰道師の残したもの
第2章 生老病痴の四苦を生きる―人生百年時代の生き方
第3章 すべては「語る」ことから始まった―教えの神髄
第4章 仏教という光に導かれて―感動、工夫、希望の実践
第5章 すべては大きな流れの中にある―不条理の捉え方
第6章 天の命によって自力を尽くす―運命と天命
第7章 人生に活かす仏教の教え―もう一人の自分に気づく
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
昭和7年福岡県生まれ。27年早稲田大学露文科入学。41年小説現代新人賞、42年直木賞、51年吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は平成13年度『BOOK OF THE YEAR』(スピリチュアル部門)に選ばれた。14年菊池寛賞、22年『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞
横田南嶺[ヨコタナンレイ]
昭和39年和歌山県生まれ。62年筑波大学卒業。在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。平成3年円覚寺僧堂で修行。11年円覚寺僧堂師家。22年臨済宗円覚寺派管長に就任。29年12月花園大学総長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
71
僕にとり最近読了した五木氏の著書では1番好きな一冊となった。例えば、ありがとうの一言が周りを明るくする。おかげ様の一言が自分を明るくする。ありがとう、おかげ様。これが仏教の心ですという松原泰道師の引用。自分の内面を表現しようとか、偉大な思想に近づこうとかいうのではなく、人生に疲れたあゝもう嫌だと思っている人に、書いた物で一瞬でいいから慰めをもたらしたい。抜苦与楽が大事。書斎でなく市井で耳で聴いて聞き書きしたい、という五木氏。その他多数、横田氏との対談は非常にすんなり僕の心に落ちたのである。2020/08/15
霊滅術師 カイクウ
1
私たちはどう死ぬか2024/02/06
tomoaoso
1
難しい所もあったけど、仏教を日常に生かしたい人は読んで欲しい。 個人的に「手放す」所が良かった。2020/08/07
Kevin
0
円覚寺の横田老師と五木寛之さんの対談録。人生百年時代と超高齢化社会の生き方と仏教の役割について語って居ます。一言一言に豊富な経験と広い知識に裏打ちされた深味を感じます。未熟な私には難しかった。2021/09/04
Go Extreme
0
いかに死ぬか:どんな美しい花もいずれ散っていく・どうすれば精いっぱい散っていけるかと。 意識が混濁してくる→生老病痴 抜苦与楽 すべてを手放して微笑みながら坐る坐禅 下山:登りの時には味わえない喜び キリスト教:青春の薫り イスラム教:社会人の宗教 仏教:成熟した人間の宗教 真俗二諦 エクリチュール(書かれたもの)・パロール(話し言葉) 平成は色が淡い・印象が薄い 努力はウソをつく。でも無駄にはならない 明日死ぬとわかっていてもするのが養生 身心一如 仏陀のように、私たちも休が続く限り生き続けたいもの2020/08/21
-
- 和書
- 岩波講座応用数学 〈8〉