アラブ音楽入門―アザーンから即興演奏まで

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アラブ音楽入門―アザーンから即興演奏まで

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  • サイズ A5判/ページ数 158p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784799801703
  • NDC分類 762.26
  • Cコード C1073

出版社内容情報

日本でもファンが増えているアラブ音楽の基本がわかる入門書。その独特なスタイルをサンプル音源とともにガイドする。アラブ世界、特にシリアやエジプトを中心にした東アラブ地域の伝統的な音楽の基礎を紹介するための入門書。サンプル音源を聴きながらこの本を読み進めると、読み終わるころには初歩的なタクスィーム(即興演奏)の聴き方のコツがわかりはじめてくる。伝統的にアラブ音楽は和声を使わず、旋律のみが重視される旋律様式(旋法)。こうした音楽は今日の日本ではあまり馴染みがないため、まず簡易な旋律の歌を用いて学習し、伝統的なアラブ旋法音楽の特徴を少しずつ体験できるように工夫した。また、アラブ音楽の特徴である即興演奏の特徴や聴き取りのコツも指南。アラブ音楽の「通」になれる本。登場する歌は出版社のサイト上で聴けるようになっている。

はしがき

本書で使用する表記について

音名の表記について

録音サンプルの使い方について

●はじめに

 ・本書のねらい 基礎から初歩的な即興演奏まで

 ・本書の構成

 ・本書の使い方

 ・注意事項 「マカーム」は保留、「タラブ」を感じよう

 〈コラム〉ラテン文字表記~学術系と一般系

●もう少し詳しく知りたい方向けのページ

 ・紹介する音楽について

 ・東アラブ地域の古都アレッポ

 ・夕べの会サフラと伝承歌謡

 ・アラブ世界の音楽 ジャンルとしての伝承歌謡の位置づけ

 〈コラム〉アラブの春 抗議の言葉を運ぶ旋律



【第1課】雰囲気を味わおう はじめの一歩

 1.アザーンで体験する「ヒジャーズ」な雰囲気

〈コラム〉アザーンは音楽ではない

 2.ヒジャーズ旋法のカッド《フォーギン・ナハル》

 3.音楽学的説明その1 使用音階

〈コラム〉多様な人々の住む多言語な歌

●もう少し詳しく知りたい方向けのページ

 ・旋法とその名称~名前とともに音的響きをイメージする



【第2課】二つ目の旋法に挑戦しよう 中音域タイプの旋法

 1.二つ目のアザーン ラースト・カビール旋法

〈コラム〉フレットのないウード

 2.ラースト・カビール旋法についての詳しい説明

 3.ラースト・カビール旋法のカッド

〈コラム〉伝承歌謡のオリジナルとは?



【第3課】旋法分類の基礎知識を整理しよう 低音域タイプの旋法

 1.三つのタイプ 各旋法にもっとも重要な旋律的響きの音域

 2.低音域タイプ:ラースト旋法

 3.音楽学的説明その2 旋律行程とムワッシャフの歌謡形式

〈コラム〉サルマーとは誰?

 4.名前のついている音的響き 音名、小音階名、旋法名

●もう少し詳しく知りたい方向けのページ

 ・アラブの基本音階と音名

 ・小音階の種類と名前

〈コラム〉口伝の伝承歌謡、変わる部分、変わらない部分



【第4課】即興演奏を体験しよう 高音域タイプの旋法

 1.高音域に支配音がある旋法 マーフール旋法

 2.器楽の即興演奏「タクスィーム」を体験 同じ旋法でも解釈には幅がある

〈コラム〉アレッポの伝統を支えたサフラ

 3.ヒジャーズ・カール・クルド旋法の旋律

 〈補足説明〉基音の移動 歌手の声域や楽器の音域にあわせる



【第5課】伝統的な組曲形式を学ぼう

 1.類縁旋法群について バヤーティー旋法群の例

 2.バヤーティー旋法群による組曲

 3.古いけれど「古臭く」はない 伝統的な組曲形式

 4.旋法の名前は イメージと記憶のための鍵

 5.終わりに 単語「マカーム」の扱い方について

〈コラム〉ウード演奏、今昔



あとがき



【付録】

 1.録音案内

 2.本書で取り上げた主な歌手・音楽家

 3.基本旋法リスト

 4.用語集



歌のタイトルによる索引

引用文献リスト・引用録音資料リスト

飯野 りさ[イイノ リサ]
著・文・その他

目次

第1課 雰囲気を味わおう―はじめの一歩(アザーンで体験する「ヒジャーズ」な雰囲気;ヒジャーズ旋法のカッド『フォーギン・ナハル』 ほか)
第2課 二つ目の旋法に挑戦しよう―中音域タイプの旋法(二つ目のアザーン―ラースト・カビール旋法;ラースト・カビール旋法についての詳しい説明 ほか)
第3課 旋法分類の基礎知識を整理しよう―低音域タイプの旋法(三つのタイプ―各旋法にもっとも重要な旋律的響きの音域;低音域タイプ:ラースト旋法 ほか)
第4課 即興演奏を体験しよう―高音域タイプの旋法(高音域に支配音がある旋法―マーフール旋法;器楽の即興演奏「タクスィーム」を体験―同じ旋法でも解釈には幅がある ほか)
第5課 伝統的な組曲形式を学ぼう(類縁旋法群について―バヤーティー旋法群の例;バヤーティー旋法群による組曲 ほか)

著者等紹介

飯野りさ[イイノリサ]
中東地域文化研究(音文化)専攻。東京大学大学院総合文化研究科(博士課程)単位修得満期退学、博士(学術)。外務省専門調査員、東京大学東洋文化研究所特任研究員などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。アレッポを代表する音楽家ムハンマド・カドリー・ダラール氏に伝承歌謡を師事。著書『アラブ古典音楽の旋法体系:アレッポの歌謡の伝統に基づく旋法名称の記号論的解釈』(2017年、スタイルノート)が、第35回田邉尚雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

30
☆4.5。ふむ。アラブ音楽の音楽理論の初歩、を中心にすえて書いた本と言えよう。歴史や社会背景と言ったところはほんの少しとなっている(だが中身は濃く、充実している)。慣れない用語にちょっと戸惑うが、そこは懇切丁寧に説明されているから問題なし。熟読すればアラブ音楽を深く理解することが出来るようになっている。素晴らしい!帯にある「アラブ音楽を知りたいならこれ!」という宣伝文句に偽り無し。ただ、値段がちょっと高めの様な気がする。2019/08/21

バニラ風味

20
なんとなくアラブ系の音楽はこんな感じ、というイメージを抱いていました。が、具体的に、どこら辺の地域をアラブと言うのか、に始まり、アラブの音楽にも旋法が幾つかあるとわかって感心。記載されているネット上のサンプル音楽を聴くと理解しやすいです。アラブにおいて、音楽をあまり推奨していないのは、うつつを抜かしてはいけないからで、まず第一は神を崇めることだそうです。その宗教観や世界観などもわかりやすく、勉強になりました。2018/11/24

もよ

9
とても読みやすく分かりやすい。音階(厳密には旋法)の楽譜と曲の譜例があり(採譜は大変だったと思います)、さらにこの本のために録音したものもインターネット上で聴けます。いままでアラブ音楽に関し、なんとなくエキゾチックな雰囲気だなとだけ思っていたのですが、具体的に理解できた感じがしました。良書です。2018/12/20

5256

1
録音サンプルや譜例が豊富で、アラブ音楽の雰囲気に浸り、楽しみながら学ぶことができる。小学校の授業でも扱いたくなった。例えばレミ♭ファ♯ソのヒジャーズ旋法は創作で、カッドは短く繰り返しも多いので鑑賞にも表現にも最適。サンプル8のヒジャーズ・カール・クルド旋法のカッドは器楽演奏もできそう。ムスリム社会では歌や音楽もイスラム法を厳格に解釈すると禁止。しかしアザーンやクルアーンは宗教心を高めるものとして推奨されている。内戦により有形の文化遺産が破壊される中、歌は避難先や異国へ散りながらも愛され続けますように。2019/12/30

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